しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

救急戦隊ゴーゴーファイブ 第1話・第2話

 

第1話「救急戦士!起つ」

緊迫した絵面の第1話。

炎やガスが蔓延する状況下での騒然とした救助者と被救助者の挙動に加え、99マシンのディティールも実在感を伴っており、合体後のビクトリーロボも合体過程のメカニズムも含めて素晴らしい。

ドラマやキャラクターはそれほどなのですが、日常において発生した不条理の演出としてはパーフェクトです。

他方、言い伝えを信じて家族を捨て、(おそらく)私財を投げ打った父親は、一歩間違えたらクル〇ルパー

一応「仮説」なるものがあるようですが、受ける印象はトンデモそのもの。

リアリティを押し出す一方で、エキセントリックな人物を不用意に出してしまうと途端に虚構然としてしまうものですが、怪物出現という不条理に拮抗するための理不尽な存在として受け取れば一応の意義を見出せます。

最も、基地の完成と怪物の出現という異常事態(夢と思われていたのが映像によって事実だと突きつけられる)に遭遇しながら「父さんの夢物語」と断じてしまう長男もどうかと思いますが(;^_^A

「人の命は地球の未来」を連呼するなら、その信条の背景を描くエピソードも欲しいところ。

 

第2話「竜巻く災魔一族!」

父親の勝手な振る舞いと災魔と戦う意思は別個の問題だと思うのですが、それを一緒くたにまとめるような流れはちょっと(;'∀')

父親も「俺たちの戦いはこれからだ」というよりも「まだ終わってなかったか!」というノリなので、身勝手の質の悪さがどうしても目立ちます。

兄妹の不満に関しても、父親の独断自体への不満なのか、5人それぞれの意思で選んだ職業を勝手に辞めさせられた憤りなのか、或いはどちらも含んでいるのかといった不満の本質が見えてこないので印象としては薄いです。

最後の「母さんの味噌汁の味」に関しては、母さんのことを覚えていた癖に捨てたのかという別の怒りが生じそうな案件なので、陽性のオチにしやすいようでしにくいネタです。