第17話「マトイの花嫁候補」
長男がロリにコンする趣味になったのかとひやひやした回。
小学生に世話される長男は、第13話に続いて人命救助以外では基本ダメ人間として強調されている感じです。
第18話「逆襲のVランサー」
唐突に登場した新武器のお目見え回。
ジルフィーザが兄弟達の前に姿を現す等、メインライターの本ということでちょっとお話が進んだような回。
第19話「完全なる敗北」
第20話「不滅の救急魂」
兄弟の心境に一切配慮しないミントの一言一言。マシン獣か(笑)
かつて救った命を守れず負けたと思わせることで、5兄弟を苦悩させる展開自体は悪くないですし、その命が救助された時の気持ちを糧に頑張って生き抜いていたという結果が、5兄弟のそれまでを肯定し、再起への後押しとなるという流れもまた効いており、挫折と立ち直りの理屈は成立していました。
敵の倒し方も、合理的な作戦の上で気合を見せて困難を打破するという形で描かれており、敵側の余裕がややシナリオの都合を感じさせた以外は配慮が届いていたと思います。
ここはやや苦しい見方になりますが、かつて救った親子の生きる意志が、そのまま5兄弟が強敵と戦う勇気として影響を与えたと考えれば、誰かの命がひいては自分を救うからこそ、人の命は守るべきであるという理屈が成立します。これによって、作中における「命」の掘り下げが実現され、同時に、戦士になる前から標語として掲げていた「地球の未来」の意味も見えてきたように思えます。
基本的な部分の描写がある程度完了し、サブでありながらも作品の穴を果敢に塞いでいった小林さんの手腕が光った前後編でした。