第13話「レディオでQ / 狙われたプリンセス」
第14話「レディオでQ / 生中継大パニック」
冴子の制服姿には触れてやるべきかそっとしておくべきなのか。
その性格を知ってもなお若菜に好意を寄せるフィリップとマネージャーですが、彼らなりの惚れた理由にもう少し説得力を持たせてほしかった(;^_^A
フィリップやマネージャーの前で「本来の優しさ」をさりげなく見せるシーンがあれば良かったのですが、その辺りが受け手の感覚の部分で処理されたり、全く描かれなかったり(マネージャーの腹を気遣うシーンがあったのですが、一目を憚ったポーズとしか思えない)と、園崎若菜という登場人物の掘り下げとフィリップとの関係性の導入としては微妙な出来です。
弟の言葉を思い出して先輩への復讐を果たせなかった展開についても、ならばマスカレイドの中の人はどうして消せたのかが分からず、若菜にとっての弟の存在がどれほどのものなのかも今一つ分かりませんし。
ついでに言うと、和菓子屋の看板娘の過ちをほじくり返すようなことを口にする翔太郎は、ハーフボイルド以前に人間性に疑問が(;^_^A
看板娘と目が合って頭を下げるところも、逆に発言に対する信念や責任がまるで感じられず、好きになれません(一応フォローめいたことを言う件はバツの悪さをごまかしてるようにしか思えない。)
15「Fの残光 / 強盗ライダー 」
16「Fの残光／相棒をとりもどせ」
フィリップのアドバイスを「もたもたしてる場合じゃねえだろ」と頭ごなしに否定する翔太郎(;^_^A
うーん、ビギンズナイトの時は「直に受けたおやっさんからの教え」を根拠に決断していたのですが、今回は相手の真意にロクすっぽ耳を傾けず、自分の考えを押し通してるようにしか見えません。
「倉田が何故仮面ライダーを名乗ってるのかを調べた方が良い」というフィリップの言葉に対して、「何故そう思うのか」とかフィリップがそう考える理由を聞くなりした上で、翔太郎自身が決めて行動するならまだしも、全く話を聞かない上に、更には依頼人まで現場に呼び込んで危険に晒す体たらく(;^_^動いてから対策を立てればいいというのもまた反省が活きません。
理想としていたおやっさんを過失によって死に追いやったことで、おやっさんの死は翔太郎による翔太郎自身の否定として位置づけられますし、「ビギンズナイト」にて償いとして語られたWへの変身もまた、自分が否定した自分＝おやっさんの「蘇生」の意味を持ちます。ここで翔太郎がフィリップの力を求め、利用しているのは、自分自身の無力を自覚しているからであり、仮面ライダーとして市民から承認されることを素直に喜ぶ一方で、翔太郎の中には絶えず自分への疑いが蔓延っている筈なのですが。
この辺りを踏まえると、翔太郎にフィリップらの提言を否定する胆力があるとは思えまず、それが強がりだとしても、ダブルに依存したままダブルから逸脱して危険な道を突き進もうとするので、やはり微妙な場面。
フィリップの方もフィリップの方で、翔太郎に影響されて暴走するも、結局は翔太郎との謎パワー(としか思えなかった(;^_^A)でことなきを得るので、結局、翔太郎の甘さもうやむやになってしまった気がします。
