面白かったです「ゴーオンジャー」。
GP47「内閣カイゾウ」
巨大メカも含めて「戦隊」であり、強さに繋がっていたゴーオンジャーだからこそ、仲間が減っていくという流れが中々重い。
小さな五人が一つになったり、一人が五等分したりと色んな捉え方がありますが、「戦隊」だからこそ、一人でも欠ければ即弱さに繋がってしまうというのは非常に痛切。
GP48「正義カイサン」
これが放送された同日が「プリキュア5GOGO」の最終回の日だった筈なので、ケッテイバンキの掛け声が夢原のぞみを思わせてならない(笑)
ゴーオンジャーとは違う長所を持つゴーオンウイングスだからこそ、ゴーオンジャーを支えることが出来たという、ゴーオンウイングスが求めた「オンリーワン」が劇的に協調されました。
GP49「最終ケッセン」
ヨゴシマクリタインの部下使い捨て思想の根底には、部下想いの息子の死が少なからず関係していたんじゃないかと思わせる展開。
息子の死の悲しみをごまかすために、息子の生き方を全否定するしかなかったというのが背景にあるとしたら、本来ならキタネイダス達と上手くやれてたんじゃないかと思わせるのが良かった所。
範人達の死(生きてるけど)を背負って乗り越えたゴーオンジャーと、息子の死を背負いきれなかったヨゴシマクリタインとの対比で「大切な存在の死とどう向き合うか」というのも含まれていたのかもしれません(「仲間」の存在をどうとらえるかというのは、確実に狙いとしてあったはず)
GPFINAL「正義ノロード」
大きな盛り上がりは前回までという感じなのですが、最後まで逞しかったゴーオンジャー。
最後の最後で、世界を飛び越え戦う姿は、炎神と絆を紡いだ彼ららしいオチ。
(横の番組と違って※1)ストレートにヒーローを描いていった作品だったと思います。
メインライターの武上さんのまっすぐな作風を生かしつつ、一方で技巧に欠ける部分を會川さんや古怒田さんらがサブライターとして補強し、多人数体制が活きて中々楽しい作品になったと思います。
後半になると「終わったら寂しいよな」という気持ちが芽生えたり、「ルパパト」と「リュウソウ」のつなぎの特番で走輔が出てきた時も妙にテンションが上がったりと、なんだかんだで本作が好きな自分を発見できたのは良かったかなと。
熱が冷めないうちに、夏の劇場版や10years版もチェックしておこうかなあ。
※1ええ、好きですよ「キバ」