メインスポンサー「下を向いて歩こうの会」説
現実逃避、 具体的に何かをしてくれるわけでもないガルル、結婚式ネタ、自転車ネタ、意中の人間が目の前で死ぬ等、「ああ、キバってこんな感じだよなあ」と思わせる話です。
まあ、脚本が井上敏樹なので当たり前なんですが。
アナザーキバ/北島裕子が、自分の言ってる嘘を真実だと信じ込むタイプの人間であると明かされるのですが、考えてみればあの食べ物体臭当てに対して「キ印だ」的なリアクションをする人はいても「どうしてわかった」的なリアクションをしていた人はいなかったような。
母親から良く思われていなかったかのような言葉が飛び出ていたのを見るにつけ、自分を満たそうと都合の良い嘘をついていたのが彼女の真相だと思われますが、人の心それ自体は嘘で塗りつぶすことはできないっていうのは理解しているというのが彼女の虚無の根っこに直結するところなんだろうなあ。
嘘を信じるしかないということは自分や自分を愛する他人も信じぬくことができないわけで、彼女を慕い抜いたソウゴが彼女を救えなかったのも道理だし、最後まで(嘘の中で)強い自分であることに拘りぬいて、その上で自分を慕ってくれたソウゴを死の間際で応援するってのは落としどころとしては良かったんじゃないかと。
生身の裕子を庇ったジオウの場面は、前回のギンガ戦の中身を考えるとやや苦しいものがあるのですが、やっぱり意中の人が襲われるとなるとまずは頭よりも体が動いちゃう
ってことでいいのかなあ。
まあ、アリだったと思います。