epic1「護星天使、降臨」
20話位まで観て止まってる作品なのですが、うーーん(;^_^A
人間を面白半分にいたぶる怪人と、命を守る為にあきらめずに戦うヒーローという風に、勧善懲悪路線を強調するのは好きな方向性なのですが、如何せん人物描写があまり巧くない。
引っ込み思案なのか社交性があるのかよくわからないノゾム少年とか、全ての命を守るとか人間を信じるとか言う割に、変身道具を落としても気落ちする素振りをロクに見せないアラタ等、ちょっと何がしたいのか分からない感じ(;^_^A
諦めずに戦うアラタのあり方というのも、他の隊員が行動不能に陥った状態で見せてくるので、これがアラタ固有のものなのかも伝わらなければ、描写が薄いのでアラタの諦めない心がドラマとして輪郭を帯びてこないというのが手痛いし、当然もう一つの軸である「人を信じる」というのも根っこが見えてこないので微妙な所。
epic2「ファンタスティック・ゴセイジャー」
真面目なのか軽率なのか分からないアグリ、「5人で出来ることを」と言いながらノゾムと二人きりで行動するアラタ等等、やっぱり見えてこないキャラクター達。
そんな状態で、故郷への帰還と目の前の命のどちらを選ぶのかというお話をやれば、当然面白くないという印象が強まると(;^_^A
ハイドにとってのゴセイ界への思い入れや印象、そして人間に対する認識が描かれないので、故郷に帰れなくなった者の悲しみと、それと引き換えに人を守ろうとする思いというのが、良くも悪くも一般論以上でも以下でもないので、本作特有のドラマとしてはどうしても薄味。
ゴセイ否定派の人が「ゴセイ界を描いていないのはイクナイ」みたいなことを言っていたのをどこかで見た覚えがあるのですが、こういうドラマを描くにあたってはゴセイ界の様子を映像として描く必要はないけど、せめてキャラクターの言葉だけでも言わせておけばなと(「タイムレンジャー」のドモンが竜也に家族や仕事の思い出を語っていたみたいに)
そもそも、元はゴセイ界に帰る帰らないの話ではなく、ゴセイ界に連絡をとって現状報告をしようって流れだった筈なので、いきなり「ゴセイ界に帰れるぞ」とお偉いさんが言いだして、部下がそれに夢中になって目の前の人命を放置しかけるというのも話としては落ち着きを欠いてるような。