しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーキバ 第15話・第16話

 第15話「復活・チェックメイトフォー」

2008
渡と静香は記憶喪失の大男と出会う。
箸の持ち方も知らない彼は同然の人間と見なされ、大ちゃんと呼ばれて渡の世話を受けることに。
これまで庇護される側だった渡が、外界との接触を経て、保護者としての立場にステップアップするのは好みの展開。
無知で不器用ながらも、困っている人や動物の為に頑張ろうとする大ちゃんと、それを見守る渡の交流が爽やかに描かれており、脚本/井上敏樹、上げて落とす気満々
 
1986
退屈しのぎのゲームとして人間の命を奪うルークというファンガイアが現れる。
母を殺した仇としてルークを突け狙うゆりだが、彼は次狼の同胞を殺めた張本人でもあった。
イクサの力でルークに特攻する次狼だが、まるで歯が立たず、遂には変身を解かれてしまう。
これまでイクサ>>>>ガルル>>普通のファンガイアと序列をつけてきた上で、マジモードの次狼が変身したイクサが
まるで歯が立たないというルークの強さが、ひまつぶしで人間を殺して回る危ない奴としての側面&これまで引っ張ってきた主要人物との因縁&変身しない方が
強そうな役者さんの外見と上手く噛み合い、話を盛り上げてくれます。
 
 
第16話「プレイヤー・非情のルール」
1986
次狼が落としたイクサナックルを手にし、仇討の為に奔走するゆり。
次狼は仇を討つため、音也にゆりとルークの事情を明かし、協力をもちかける。
ゆりからイクサを取り返した音也は、次狼と共にルークと戦うも苦戦。現場にやってきたゆりもルークに攻撃をしかけるが、まるで効果がない。
ゲームの時間切れで撤退するルークによって、命拾いする3人と言う風に、前回に続きルークの強さを強調。

2008
看板娘の自転車のチェーンを直したことがきっかけで、大ちゃんは蕎麦屋で働くことになる。
真面目さと善良さを併せ持った大ちゃんに惹かれる看板娘と、すぐに結婚話に結びつけようとするおやっさんがチョロイ(笑)
一方、渡は記憶が戻った後の大ちゃんがどうなるのか思案するが、そんな彼の不安が的中したかのようにルークとしての記憶と人格を取り戻した大ちゃんによって、蕎麦屋の親子は命を奪われてしまう。
その正体に驚愕する渡だが、キバに変身して戦うことを決意。
大村さんの時は、ファンガイアとして他人の命を奪う行為を、父親の音楽で癒していたということで、彼の凶行は音也との約束を守れなくなった何かがあったということを渡に実感させていたという様子だったのですが、大ちゃんに関しては、その性質とは逆の殺人鬼/ルークとしての顔が、大ちゃんとルークを繋ぐものを見事に打ち消しており、渡の中で「大ちゃん(の意識)はルーク(の意識)によって殺された」ということになっている様子。
まあ、ファンガイアの偉い人としての自覚があるせいか、人間を見下してる節こそあれど、面白いものを求め、退屈しのぎのゲームで生きるふわふわっぷりは、大ちゃんの子供っぽさと通じるところがあったり。

そんなことは当然気付かない渡は、ルークにボコボコにされ、しまいには巨大怪獣まで呼ばれてしまうものの、パワードイクサーを駆るイクサが怪獣を撃破。
 
名護さんは名護さんで、ボロボロに痛めつけられたキバを前に戦おうともしないところが「新武器を手に入れてキバに負けたらどうしよう」というトラウマが強すぎるのか
ボロボロのキバと戦っても俺の自尊心は回復しないという想いからか、自分の力を誇示するだけにとどまっているのですが、こういうのを見ても名護さんにとっての正義や平和は、自分の強さを確かめる手段なんだなあと改めて感じさせます。
ここ最近弱さを見せる名護さんが、完璧超人ではなくただのイキったお兄ちゃんという目で見られている様子なのも哀しい部分。