エピソード9「わが青春のかるた道」
▼なあなあ
百人一首で負けた経験から生じた、突っ走ることは弱点なのかと問いかけに対し、私は私らしくやると答えをだしたせな。
状況によってはそれでいいのかもしれませんが、今までそれで百人一首に負け続けたのを考えると、それだけでいいとはけして言えない筈なんだよなあ。
自分の特性の長短含めて受け入れた上で、それを如何に活かすかが問題なわけで、自分のやり方を変えずにやって勝ちを収めた今回だけを見ると、とてもそういう話には見えないという(;^_^A
ついでに言うと、せながやる気を出したのも、ライバルさんへの苦手意識を乗り越えたからではなく、むしろライバルさんが自分を怖がっていたという事実を知った後のことなので、せなの逃げ癖や我侭が解消されたとは思えませんでした。そんなヘタレたままで自分らしくと開き直られても・・・。
▼陸上競技ェ
ライバルさん曰く、百人一首じゃ自分の特徴が活かせないから、陸上競技に転向したというせな。百人一首で突っ張るのは弱点と捉え、その後ろくに陸上ネタについて語られなかったのを見ると、どうやら本当にそのようです。
逃げた結果の転向というのを考えると、エピソード2で先輩の為に走らなきゃと言い、じゅうるに対して、リーダーの資質と絡ませて自分らしさを説いたのなんて、先輩に対してもじゅうるに対しても失礼だよなあと。そういう我侭や弱さを乗り越える話でもなく、せなにとっての陸上を問い直す話でもなく、イマイチ何がしたかったのかが分からない話でした。
▼はっきりわかんだね
じゅうる君、せなのライバルさんの目を見て、彼女がせなを恐れているということを見抜いたようです。
やたらマウントを取りたがるライバルさんを見てたらそう思うのも分かるのですが、発言の裏を読んで判断したというわけでもなさそうだしなあ。
良くも悪くも、自分が自分らしくあるということに力点を置いているだけの人という印象なので、いきなりなんでもかんでもわかっちゃうようなキャラクターとして描かれても困るというのが本音。主人公を持ち上げてなんぼの所がある塚田作品らしいといえばらしいのですが。