第34話「わたしがライバル!?ちゆの求めたツバサ」
☆元々の心持
全国大会で優勝はしたけども、世界大会に出場とまでは考えていなかったというちゆちゃん。
・空を泳ぎたいから高跳び始めました
・高校に入っても続けます
・世界基準には及ばないだろう
別に良いんじゃないでしょうか。あくまでも自己満足の世界ですし、必ずしも競い合うことを前提に考えるものではない筈です。
☆ライバルの存在意義
そんなちゆちゃんですが、自分の記録を打ち破り、自分のスタンスを否定にしたライバルの存在を受けて、世界大会出場を決意したようです。
世界には自分よりも高く跳べる人が普通にいるとか言っていたのにこの変わりよう。負かした相手が自分より高く跳んだなら、もっと高い所まで行けるはずという、上から目線の発想しか伺えません。
それはそれでいいのですが、そもそも論でここで何故ライバルを出したのかが分かりません。
ちゆちゃんに引退の意思は無かったわけですし、インタビューでも答えていたように、空への憧れを忘れていたわけでもありません。つまり、ライバルがいようがいまいが、高跳びを続ける以上、今後も高い所を目指して跳んでいくという想いに変化は無かった筈です。
そんな状態でライバルの存在を出したところで、対して意味はありませんし、最初の頃の想いがどうと唱っていたのが、「世界大会への出場」という所だけ強調されて終わってしまい、何がしたかったのやらという気持ちです。
☆ペギタン
これまでもちゆへの敬愛っぷりが強調されたペギタンですが、
彼女の試練に際して目を逸らしてしまうと言うのは、ちょっと残念な点。
気持ちは分かるけど、そこは見届けてあげるのが愛情ではなかろうか。
懸念通り、次代の若女将ネタには殆ど触れられませんでした。
関連性の無い二つの事柄を、無理に一人の登場人物に押しつけたのは良いけども、それぞれが中途半端に処理されただけで、エピソードとしては散漫そのものという、目も当てられない状況に陥っている印象です。