しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

魔進戦隊キラメイジャー エピソードFINAL

 エピソードFINAL「君たちがいて輝いた」

 

☆ヨドンナ

実は生きてました。まあ、お面ありましたしね。

イエローとの因縁を解消するのかなと思ったら、「お前は俺の弱さだ」と皇帝から良く分からないカミングアウトを受け、「それで皇帝が納得するなら~」と、何故か皇帝の理不尽な仕打ちを受け入れてしまいました。

因縁の相手との決着など、回収すべきポイントは一切無視された挙句、愛されていないことが悔しかったんじゃないのか?どうしてそこまで皇帝に執着したの?と、前回抱いた疑問が解消されるどころか更に深まると言う、斜め上の展開でした。

 

☆ヨドン皇帝の来歴

蛇の化身でお面を被ったらなんか強くなった気がして、その辺の敵を倒して吸収したら強くなって、その内何故か人格が二つ生れて、内一体は仲間を求める人格で、そんな他力本願全開の人格なんて糞だからイラネ―と、よくわからないカミングアウトをする皇帝。

もっと前に明かすべきと言う以前に、強くなった後で仲間を求めると言うのも分からないし、てか、その仲間を求める象徴がヨドンナというのも分からないし(部下を駒みたいに扱ってた人なのに)全てにおいて唐突で理解に苦しむ内容でした。

 

☆イエローの長所「じゅうるをリーダーとして立たせる奥ゆかしさ」

も の は い い よ う で す ね。

実にキラメイらしいです。

 

☆マブシーナの決断

良く分からないけど、人外になったので実務が出来ない両親の代わりに女王になったことが決断らしいです。

いやまあ、大変だとは思うけど、クリスタリアの女王職ってそんなに大変なんですかねえって思っちゃうんだよなあ。オラディンがあんな感じだったし。

 

☆じゅうるがオラディンとシンクロしたわけ

偶然らしいです。そしてそんな偶然を指して、じゅうるは凄いと持て囃す皆さん。

うんまあ、らしいなあ。

 

☆1年間の物語の末、じゅうるが獲得したのは

彼女のようです。

まあ、学内カースト最下位がリア充になるまでの道のりといえば、それでいいのかもしれませんし、下手にイラストが周りから評価されて~みたいな話にならなかったのは、流れとしては自然だったと思います。

 

☆まとめみたいなもの

良くも悪くも「甘やかし」に徹した描写が多く、好き嫌いが大分分かれる作風だと思います。同じプロデューサーの「仮面ライダーW」の主張を更に先鋭化させたのがこれという認識です。

自分らしさや好きなことへの積極性を打ち出す一方で、肝心の登場人物が身勝手な振る舞いとそれっぽいだけの言葉で自己主張をする為、イメージの乖離だけが進み、個人的には乗れなかったのですが、傍から見ればダメな部分かもしれないけど、その人達が満足できる(輝ける)なら別にいいじゃないかと言い切るような作風は一貫していたと思います。

思想はアツい反面、描写の部分で説得力に欠けた前作とは対照的に、突拍子もない主張を相応の展開で表現したのが今作だったと思います。個人的な好き嫌いでは前作の方が上ですが、作品の強度と言う意味では、今作が優っていると思います。

ただ、終盤で見せた、クランチュラの行き当たりばったりすぎる行動、ガルザの洗脳オチ、ヨドン皇帝の唐突カミングアウト等、主に敵側で積み重ねやタメを無視したような展開も多いですし、物語としての完成度には疑問が残ります。魔進に関しても、散々相棒をリスペクトする割に、相棒との関係性はろくすっぽ描かれないというのも不可解で、単純に自分の相棒だから持ち上げているだけの、ナルシズムの発露としてやってるだけなんじゃという、邪推ばかりが捗る始末でしたし(※)。

 

☆次回作

戦隊シリーズも次回で45作目。

あの白倉Pによるスーパー戦隊ということですが、アニバーサリーだから「大物」が出張ったというよりは、売り上げ等数字での実績が壊滅的なので、白倉氏の煽り芸による客寄せが必要になったという、シリーズ存続に関する危機意識の高まりを感じさせる編成です。

一方で、メインライターは「ヒープリ」の香村氏ということで、炎上系Pと癖の強いライターのタッグということで、開始前からどす黒い気配を感じさせてくれます。PがPなだけに、井上敏樹が尻拭い」というジョークすら現実味を帯びてくる始末。「ジェットマン」30周年でそれはないぜ。

 

(※)この辺は、紛いなりにもプリキュアと妖精との関係に焦点を当てた「ヒープリ」の心意気を見習ってほしかった。