しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーアギト 第1話

※何度も観ているのに、初めて観たような筆致になっているのは、ご愛敬。 

 

・Y・「今が全て」な記憶喪失男

 

風谷真魚

「気持ち悪くないの?記憶喪失のまま生きてくなんて。」

 

津上翔一

「別に今の所不都合ないしね。それにほら、もし過去を思い出して、俺が凶悪な犯罪者だったらどうよ。」

 

主人公はどうやら記憶喪失らしいです。

でも、本人は積極的に過去を探るどころか、居候先の家事担当として掃除をしたり料理を作ったり、余暇で家庭菜園に興じながら寒いジョークを飛ばしてみたりと、失った記憶にはまるで関心を払っていないようです。

良くも悪くも「今」の立場や状況を基準に、物事を捉えるタイプということで、真正面から現実を見据えて、深く考えるタイプではなさそうです。

 


・Y・「真面目だけど不器用」な刑事さん

殺人事件を解決すべく事情聴取に一生懸命になる余り、遺族の心痛を慮れなかったりと、粗削りで、スムーズにことを運ばせるのが苦手そうなな氷川さん。
演じる要潤さんもこの頃は下手糞で、氷川さんのぎこちなさが却って強調されます(笑)
鳴り物入りでG3のデビュー戦に臨むも、怪人に圧倒されるばかりで良いとこなしという幸先の悪さ。前途多難ですね。

 


・Y・「これからかわいそうな目に遭いそうな」水泳選手
親身になって接してくれるコーチの元、水泳選手として競技に全力を傾ける大学生、葦原涼。
大会当日、謎の腹痛に襲われて入院と、嫌な予感が嫌でも生じる展開です。

 


・Y・「猟奇的」な豹怪人
第1話は豹の怪人です。V3かな?
見た目は美しいんですが、死体を木に埋め込むという癖(習性?)は強烈です。
殺人の方法と、死に至る被害者や遺族の苦痛を全面に出したという点で、凄惨さは前作の方が強いのですが、殺した後で「死体」に対して何かしらの細工や処置を施すというのは、猟奇性が濃く違った生々しさがあります。

 


・Y・「受け流す」謎の戦士
豹怪人の攻撃を受け流し、自分からは殆ど打撃を加えない「謎の戦士」。
極力無駄を省いた戦闘という印象ですが、必殺キックに至るまで敵が殆どノーダメージだったので物足りなさも感じた所。
まあ、かっこいいので許しますが。

 


基本的に、氷川誠=G3の視点で物語が進みますが、怪人にはやられ、謎の戦士に窮地を救われる情けなさを披露しますが、G3自体も冒頭のテストで性能の高さや期待の大きさを描写しており、G3が弱いと言うよりも、正体不明のヤバイ奴らがやってきたという見せ方が成立しているのは導入として効果的。
その上で、キャラクターの性格や立場を巧く描き分けているので、登場人物のドラマにも期待を持たせる作りになっているのは更に良い所。