しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

地球戦隊ファイブマン 第1話・第2話

第1話「 五兄弟戦士」

 

V 何故に教師?
戦隊全員が兄妹で教師という新要素が目を引きますが、1話目にして勤務先の学校が敵の襲撃で崩壊という衝撃の展開。
惑星再生に向けて研究に勤しんだ科学者の子供達で、両親と友人を敵の襲撃で喪っているという背景と、兄妹揃って教師をしているという現状とをつなぎ合わせる要素が足りず、学校崩壊イベントにも当然熱が籠らないと言うことで、新要素である教師設定が悪目立ちを決め込んでいる感じ。

 

V 学兄ちゃん贔屓
長男ということで、ガロアとの因縁、両親を失った悲しみ等申し分なく見せ場が用意され、怯える子供達にかつての自分を重ね合わせ、守り切ろうと弟達に呼びかける姿はアツいの一言。反面既に物心がついていたであろう次男長女の扱いが今一つなので、ちょっとえこひいきめいたものを感じます。

 

第2話「父の仇!母の仇」


V 教師設定不要説
学校が壊されて生徒たちは別の学校に転校ということですが、五兄弟は戦いがあるので一緒には行けないとのこと。

教師設定が早くも形骸化してる感じですね。敵の襲撃に備える戦士と、多くの子供達と向き合う必要がある教師とじゃ相性がメチャクソ悪い気がするのですが、学兄ちゃん達なりの教師観が分からない為に、現状とりあえず導入した新設定程度の印象しかないからなあ。


V もう君の説教は聞き飽きた。俺たちは人間だ。ロボットじゃない。
と言う健。翌年のブラックかな。
仇討よりも大切なことがあるというアーサーG6に反発しますが、ガロア達との因縁の殆どが学を中心に描かれているので、健以下4兄妹の行動にそこまで重みが出ない所。
アーサーへの反発にしても、健たちがアーサーの戦士かくあるべし論と仇敵への憎しみとの間で葛藤してきた描写も無いし、むしろ1話の段階では至極良好な関係を築いているように見えただけ、俺たちは戦士だそれが全てに優先するんだ論を押し付けるロボット野郎に生身の人間として不満をぶつけるというよりは、親代わりとして親身になってきた存在相手に唐突にキレだすアレな人という風に見えてしまうのが辛い。

 

また、親の仇を前に怒りを前面に出す次男達に対し、長男一人が冷静というのも、五兄弟のキャラクターがハッキリ出ていない為にとりあえずお兄ちゃんだけに美味しい描写をという前回からの学兄ちゃん贔屓の一環としか感じられず、長男だから冷静他はそうでもないという風に根拠0のイメージだけで描き分けられてしまった感じなのが残念。

 

V アーサーカワイソス
親代わりとして頑張って来たのに報われないアーサー。学兄ちゃんからのフォローも無いし、健からの謝罪も無いし、ひたすらかわいそうです。(学兄ちゃんからのフォローなんかは、尺の都合でカットされただけかもしれないけど。)
今回仇討だからダメだったというよりは、捕虜作戦が失敗したという作戦内容の不備があっただけで、出直してゆっくり作戦を立てるか、その場で作戦を練るかのどちらかって違いはあったけど、仇討に逸る心で無鉄砲を決め込んだという感じにもなり切らなかった感じで、ちょっと決め損ねた印象。

まあ、仇討の心で戦う動機自体が不純なので、結果が同じでもさほど問題はないということかもしれませんが、この展開で健達が私情を乗り越えたとも思えず、彼らの成長は今後に回す感じかな。

 

V ファイブロボ
うーん、悪くはないけど、やっぱり地味だなあ。

 

教師設定、兄妹設定とマンネリ打破で持ち込んだであろう新要素が構成の足を引っ張り、自然な展開を阻害している様子。