しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーアギト 第26話、第27話

 トリニティフォーム編。

 

第26話

・Y・「閃光のハサウェイ」よりは明るい(多分)
翔一の記憶が戻るという一大イベントに合わせて、画面の色合いもいつもより暗めでホラーチック。
記憶が戻って早速「元」津上翔一こと沢木哲也に会いに行く翔一ですが、沢木の方は翔一の夢に出てきた女性の飛び降り自殺を後押しするというハードな過去が明かされ、第20話で人造人間(最近出番無い)から「この世で最初のアギトを殺した男」と呼ばれた事情も、その辺りに隠されているのか。

 

・Y・寄せ集めフォーム
トリニティフォームへ初変身。3つのフォームから適当な部品をとってきて組み合わせただけで、装着変身の販促用フォームという印象が強いのですが、俳優さんにかかる負荷が尋常じゃ無かったようです。
ちなみに、この回で初めて「DEEP BREATH」が流れました。

 


第27話

・Y・翔一君のお姉さん
夢に出てきた女性は翔一君のお姉さんで雪菜さんというらしいです。沢木とは学生時代に恋人関係にあったようです。
人となりは翔一と沢木の言葉で語られるに留まっているのですが、自分も学生の身でありながら、弟(翔一)の調理師学校の学費を捻出したりと、バイタリティ溢れる強い人という人物像が募ります。
そんなタフ姉さんですが、沢木曰く超能力に覚醒していたようで、段々力を制御できなくなっていき、精神を病んで自殺したとのこと。
ちなみに、沢木は「尊敬する教授」と一緒に雪菜の超能力の研究を進めていたようですが、その際テニスボールが超能力で裏返る場面が挿入され、教授の正体についてあれこれ匂わせてきます。

 

・Y・「人は人に対してイメージを抱く。だがそのすべてが正しいとは限らない。」
姉の自殺を信じられない翔一に対して発した沢木さんの言葉ですが、個々人の意外性や現実の正負の両面についてあれこれ描いてきた本作を体現するような名言。
一面的に物事を見る傾向が強い翔一に突き付けるに相応しい言葉です。
沢木の方は、かつて恋人の自殺を後押ししてしまったことへの罪悪感が残っているようですが、「自我を超越した者だけが力を使いこなせる」と考えており、翔一の「無我の境地」に対して「期待」している様子。
思考停止して初めて人は力を使いこなせるという風に聞こえるのですが、どことなく「人間」に対する諦めが混ざっているように思われるのは、やはり雪菜の死が作用しているのでしょうか。「自我を超越すべき」とか「時は流れた」とか言いながら、本人が未だに過去を引きずっているように見えますしね。

 

・Y・悲惨杉
沢木さんが超能力者の能力を更に強めるという荒業に出た理由が、恋人の死にあることが伺えたと同時に、彼から覚醒を早められたあかつき号乗船者によって、涼の命が奪われると言うショッキングな展開。
涼が接触した佐恵子と亜紀が死んでいることで、乗船者の指導者的立場(らしい)「木野さん」の判断で危険視されたようですが、想い人は死ぬわいきなり殺されるわで扱いが過酷すぎる。

 

・Y・ずぶ濡れで帰ってくるのかと思ったら違った
アンノウンとの戦闘後に記憶が再びなくなる翔一。
まあ、乗っていたフェリーで何かがあった筈だけど、その時の記憶は戻っていないという台詞があったので、不完全な記憶の復活で、一時的なものということだったのでしょうけど、話の展開の為に無理矢理引き起こした記憶復活(喪失)イベントというのはやはり否めない所。本質的な所ではないとはいえ、気になると言えば気になります。