しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

機界戦隊ゼンカイジャー 第24カイ!

第24カイ!「侵略完了!できるか奪回?!」

 

☆夏バテテモーダ(内容が)

見所は、バカンスワルドの能力が通用しないバラシタラの超ぱわーで良いのかな?

何故通じないのかは分からないし、主人公のライバル()のパパ補正も大分働いているんだと思うけど、自分で送り込んだ怪人が一応侵略の実績を上げているのに、「先にバカンスをとるな」という私怨で処刑して、元の木阿弥にしちゃったのはストレートにアホだと思います。(そんな方面のキャラばかり立てないでほしんだよなぁ..)

 

「トジテンドの人達と遊んでて楽しかった☆」「仲良くなれたらいいのに☆」と言うカイトですが、その割には戦闘時のテンションは普段と変わらなかったし、敵は敵で侵略行為の一環で行動していただけなので、石に対する態度の豹変っぷりもそうですが、その時の気分でアレな人達との共存を望んだり望まなかったり、といういい加減さがそこはかとなく。

 

この手のキャラだと「555」の啓太郎なんかは、大言壮語を吐く一方で、だらしがなく、配慮に疎く、独善的で、その時々の状況に流されがちという風に、意図的にダメなヤツとして描き、時に罵られ、時に情けなさを全開にしたりと、踏んだり蹴ったりな場面が多く、だからこそ、啓太郎の描く夢は「お花畑的」なんだけど、ダメ人間なりに「是」とした想いの結晶であるというスタンスを確固にしてきたし、彼個人の成長として、「人間でありたいと願う「怪物」を受け入れる」というステップを踏ませた上で、彼自身はその無力故に、守り切ることは出来なかったという、立ち位置相応のゴールを迎え、ダメ人間なりの成長は遂げたけど、大舞台で立ち回ることはできないという線引きがあって、個人的には好感が持てたのですが、カイトの場合はジュラン達がノーを突きつけつつも、それが彼を道化にするほど強烈なものでもなく、それ故にカイトのスタンスが作中で幅を利かせるものとして映ってしまい、主人公と脇役の違いはあるのでしょうけど、回し方を誤った感が強いです。

ここからは漏れもあるのでいつも以上に印象論となりますが、「カブト」以降の白倉作品の主人公はどうもその傾向が強い印象で、傍から見たらアレ同然の主人公を、一応は批判させたり揶揄させたりするのですが、結局その格好良さを前面に出すという性格の方が強く出て、「どう見てもアレなんだけど、彼なりにかっこいい所もある主人公」というよりは、「かっこいい主人公にギャップ萌えで変なアクセサリーをつけてみましたうふふかわいいでしょ?」という感じで、この辺は組んでいる脚本家さんが白倉さんのやりたいことを物語ベースで落とし込めきれていないのか、はたまた白倉さんの素のアイデアを脚本家が無批判に取り入れ、そのまま出力しているのか。