第25カイ「やり直せ!ゼンカイジャー・改!」
☆総集編
第26カイ「改造王子と闇の外科医!」
☆本家の方でどっちもブラックバージョン出てましたね
自分で倒しておいて石の生還を素直に喜ぶカイトがなあ。その後「俺が倒したのに」と自省していましたが、「石の覚悟()を受け止める」という迎撃表明はなんだったのかと。リベンジする気満々の石に動揺するのも、一回やられたから仲良くする路線に切り替える程度の覚悟を受け止めるつもりだったのかと思う訳で、どうにもカイトは中途半端な印象。
で、石が生きていたのをいいことに「石の考えが変わるまで何度でも石の攻撃に耐える」という非暴力路線にシフト。石の「諦めない」という謎の執念で父母の言葉を思い出してからの路線変更のようですが、あれだけ慕っていた父母の信念を、たまたま生き延びた敵がたまたま発した台詞で思い出して、いきなりそれを自分の行動の拠り所にしてしまったようにしか見えない、というお辛い展開で、ちょっと欺瞞めいたものを感じてしまいます。
前の戦いに際して父母の言葉を心に留めながらも、それでも自信を持ちきれなかったのが、仲間の助力等を通じて自分の弱さを乗り越えて元々持っていた信念を貫徹するとかなら分かるのですが、そんなことはおくびにも出さず「なんとなく仲良く出来ると思っていたけどそんな雰囲気じゃなさそうだし、今の俺に出来るのは香具師と一生懸命戦うことだけ」と、みょーに後ろ向きな結論でまとめて、ステイシーをボコボコにしていた筈なので(違ったらごめん)、どうも行き当たりばったりな感じが否めません。偶然に偶然が重なる展開というのは同じ白倉作品の「仮面ライダー555」なんかもそうですが、アホなりに敬愛する人がいてその人たちの行動に由来する信念を受け継いでいた筈のキャラクターが、それを無視してその時々の流れに左右されて行動するというのは、ちょっと違う気がするわけで。
☆堂々と逃走出来るよう服を着せたまま眠らせる悪役の鏡
お母さんが何故か目覚めて簡単にトジテンドを脱出しちゃったようですが、引っ張りまくった末の待望の再会への興味よりも、トジテンドのザル警備っぷりに泣けてくるというのが本音だし、上述の描写の件も合わせて、五色田親子のお話にはちょっと脱力しちゃうなあ。