しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

20周年なので「スクライド」を観返す④

第4話「ビッグ・マグナム」

 

  • かなみちゃんに連れられて農場に働きに行くカズ君。一応「仕事」はしているのに、近所の人達からは「幼女のヒモ」扱いという悲しい立場ですが、君島が持ってきた実入りの良いお仕事を遂行する為、農場を抜け出しいよいよ「ダメ人間」としての印象が強まるお約束のような三枚目っぷり。「サボった」愛人を気遣うかなみちゃんがお手本のようないい子。

 

  • 再開発用の労働力として連行された街の住人を助けるというお仕事ですが、君島君としては、依頼者で物を水に変えるアルター使い・あやせさんへの「好意」が大きい様子。切れ長な目が特徴で、君島君が言うように他の女性キャラクターより「美人」って感じのデザイン。住人の殆どは「本土から来た犯罪者」ということでロストグラウンド=流刑地的な扱いが泣けてきますが、あやせさんの話を聞くとなんだかんだで住み心地は良いみたいです。最も、他所者が足を踏み入れたら最後、どこぞの食屍鬼街みたく追剥に遭うなんてことは、多分にあるかもしれないけど。

 

  • 連行された住人の中には病弱な弟がいることをカズ君に語るあやせさん。かなみちゃんを思い浮かべつつ「弟を助けたかったら迷うな」と応えるカズ君。あやせさんも「目の前の壁を越える」とノリノリで、君島君の蚊帳の外っぷりが悲しい。

 

  • 作戦中にホーリーアルター使い・立浪ジョージに見つかるカズ君達。住人の脱走劇に乗じて破壊行為を楽しもうというキ印っぷりは、CV:高木渉の安定の下品ボイス(褒めてます)のおかげでこれ以上ないハマりっぷり。分かりやすく制服組にもアレな人はいますということで、「荒野/カズ君」と「市街/劉鳳」の立場を再度相対化。

 

  • アルター・ビッグ・マグナム黒岩先生(まんまただのデカい拳銃)でヒャッハーするジョージはカズくんのシェルブリットを破壊しあやせさんを人質にとるも、カズくんは降伏せず。君島君とあやせ弟から非難されがらも「迷うな」とあやせさんに言い切ったカズ君が、極限状況に遭ってもその信念を貫徹するということで、意志の強さが伺えますが、明らかに「異常な」振る舞いではあるので、今の彼を形作った背景も知りたい所。前回再会したクーガーとのあれこれに期待しておくべきか。

 

  • 君島君の援護射撃で怯ませた所を、あやせさんの能力で突き付けられた銃を水に変えて人質云々の件は解決し、なんだかんだでガチンコ勝負で立浪に勝利し、作戦を成功させるカズ君。ホーリーのやり方が許せず、「組織相手」に戦う決意を固めるも、人質無視の件で君島君に責められます。「俺が撃たなきゃどうするつもりだったんだよ!」と迫る君島君に「でも、お前撃っただろ?」と返すカズ君。カズ君のやり方を全肯定せず、自主的に行動してあやせさんを救い出すことで、カズ君のやり方に待ったをかける立場として大いに貢献した君島君の動かし方にはストレートに好印象で、あやせさんも自分から出来ることをやってたりと、スキの無い作りです。あやせさんを助けたのは君島だけど、あやせさんはカズ君にぞっこんっぽくて、そんなカズ君には心を通わせた美幼女がいるんだ、彼女の為なら口の悪いオバン衆やムサい男衆と一緒にえんやこりゃ、と言わんばかりのラストで締められ、やろうと思ったらいくらでもドロっと出来そうな黒田節が唸ります。