しがない感想置き場

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トロピカルージュ!プリキュア 第32話

第32話「駆けろランウェイ! さんごのファッションショー!」

 

☆「生えそうなんです」にしか聞こえないんだよなぁ

久々のさんごちゃんのお話でしたが、もう30話台に突入した段階で「子供のころから憧れていた」ファッションショーの話が「突然」出てくる安定のトロ構成っプリ。さんごちゃんがショーへの思い入れの強さを語れば語る程、それまでの話の中でまるで触れてこなかったことが「違和感」として立ち上るドSな内容に、性癖凡人(多分)の私は早くもギブ寸前。

てか、知り合いのおっさんから「やらないか」と声を掛けられなかったら、ショーのことなど一顧だにすることなく話が終わっていたのかと思うと、第3話を皮切りに見せつけてきたさんごちゃんの主体性と言うのも今一つ霞んで見えてしまいます。誰もが出られるって訳ではないにしても、自分にとって夢の舞台だったなら、猶更自分から挑む姿勢ってのが必要になってきそうなのですがね。きっかけとして「誘われる」というのがあるにしても、それなら引き受けるまでの過程を描かないといけないし、今更いう事でもない気もしますが、全体的にその場のノリで話を作っているニオイがぷんぷんするんですよね。

 

☆さんごちゃん小林豊説

憧れのファッションショーでまともに歩けなくなるさんごちゃん。緊張するのは分からなくも無いのですが、紛いなりにもこれまで「友達の前で自己主張→世界を守るかわいいプリキュアになろうと戦場に飛び込む→着ぐるみとはいえ家業の販促活動を積極的にこなす」といった具合に、肝の据わった一面を見せてきた所で、今更ファッションショーで歩けなくなるというのもピンと来ない所。それも衆人環視ほぼ0の練習段階でヘタれるっていうのだから、余計に意味が分からず。そこでビビるなら承諾する段階でビビっとくのが普通じゃないかなあ。

ショーを盛り上げる為の共同作業で、周りの人を同類として認識する展開もわかりません。まともにランウェイを歩けない自分と比べて意気込み十分な周囲の人たちに気おくれしたということみたいですが、それがショーの内容ではなく、小道具作りで協力したことで気持ちが晴れるというのは、イミフすぎて脳への負荷が通常の8割増し。もう少しこう何というか、手心と言うか・・・。

後、さんごのヘタレっぷりに関するヌメリーの煽りも的外れに映りました。「プリキュア」として「通り道」感覚で通過するのと、「モデル」として「舞台」を歩むのとじゃ認識が違うから、ビビりも何もないと思うのですが。

 

☆「可愛い」と言ったらくるるん

おっさん曰く「かわいいを届けるのがモデルの仕事」ということですが、今回さんごちゃんは舞台を満足に歩くことすらままならない状態だったわけで、可愛いを如何に届けるかという「魅せ方」の追及に焦点が当たっていたわけではありませんでした。モデルとしてのモットーを唱えつつ、やってることはその前段階の話ということで、チグハグな印象が強すぎるお話でした。