しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

仮面ライダーリバイス 第11話

第11話「無敵のさくら、何のための力」

 

分からない 何が何だか 意味不明(575)

 

難病を抱えた師範代の息子を救いたいから、悪魔の銀行強盗を許してクレメンスと言い出すさくら。それを受けて、「おまいは何もするな」と言う家族に、「空手をやってるから出来ることはある!」と意気込むさくら。

ええと、会話の流れ的に、さくらはデッドマンズの力を借りようとしている師範代を見逃せと言っているだけで、誰かと戦うなんて話は一切していなかったように思うのですが・・・。それがどうして「空手」とか「じっとしてろ」とか、そういう話になるんでしょうか。フェニックス嫌いをこじらせていた辺り、もしかして、フェニックスの金庫に強盗でもしかけるつもりでした?

 

突然出てきた師範代の息子に突然感情移入したというよりは、前回までの弟の騒動が原因で戦意が芽生えたみたいですが、カゲロウが生まれたのは大二自身の内面の問題であって、デッドマンズは関係ないからなあ。一輝に悪魔が居た時はスルーしたけど、やさしい(さくら談)大二に悪魔が居るのはデッドマンズの工作だと決めつけているんでしょうか。うーん、根本的に物事をちゃんと考えない人なんだなあ・・・。

そもそも「無敵の人になりたい」と語る彼女の性格(これも今回初出なので、相変わらず長尺の中で掘り下げていくという発想の無いインスタントっぷり・・・)なんかを考えたら、初回で母親が襲われた時点で芽生えていないと妙なわけですが、当の本人は呑気に友達と遊び、これまた呑気に道場で稽古を続けと、変わらぬ日常生活を満喫していたようにしか見えませんでした。

 

そんなこんなだから、しつこいほど強調してきたアレギラとの関係にも迫るものは何一つなく、ザルの上に砂粒を盛っているような状態で、結局何も積み重ならないという悲惨極まりない状況で(アレギラを一方的に敵対視していた癖に、何も考えずに即デッドマンズの蛮行を許す路線にシフトするさくらのメンタリティも良く分かりませんし)。

送ってきたベルト=作中で出ているベルトは全部フェニックス産だから、フェニックスが送ってきたものと普通は考えると思うのですが、フェニックス嫌いの筈の彼女がそんなことおかまいなしに装着する様もなんだかなと思う所ですが、とにもかくにも、突然戦闘狂へと変えられてしまったさくらの役者さんがひたすら気の毒。いや、一番気の毒なのはそれを観てる我々なんですがね・・・。

 

 

母親も、これまでは諭しながら一輝に世界や弟の件を押し付けるタイプのキャラクターだったのが、さくらに対しては声を荒げて一方的に自粛を求める性格へと変貌し、大二は大二でカゲロウを生んだことを棚上げして「甘いんだよ」とさくらに説教をかます始末だし、「兄ちゃんに任せとけ」とドヤる一輝は、過去にデッドマンズ絡みのネタをさくらに散々相談して思いっきり巻き込んでるし、アテクシもう何が何だか分かりまへん。

 

母親はヒス、長男は白痴、次男は自己中、長女は戦闘狂、ときたら父親も素でキチガイと来るのが定石かと思いますが、そんなカタストロフ全開の五十嵐家の面々が本作の魅力として機能しているかと言うと私にとっては全くそんなことはなく、特に弟と妹と母親の描き方に関しては、これまでの話の中で描いてこなかった性質を、話の都合で必要になったから急いで持ち込んできたみたいなせわしなさが露骨で、これなら未だ長男のクソバカキャラの方が全編通じて一貫しているだけマシに見えてきます。うーん、凄いなあ。

 

ゲストの師範代のドラマも良く分からんです。息子の手術の執刀医と教祖様から教わった筈の医者が専門外だったことを知ったのに、教祖様の教えに尚も縋るのはなあ。まあ、カルトに依存する人の心を描きたかったんだろうけど、相変わらず無駄に急かし気味な展開のせいで師範代の心情が伝わってきません。まあ、この親子の手術問題も、例の如くテキトー極まりない展開で粗雑に処理されることは間違いないと思うので、何も期待せず、いつもの意識高い系ネタとして受け取ることにします。