しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

トロピカルージュ!プリキュア 第37話

第37話「人魚の記憶! 海のリングを取り戻せ!」

 

☆不老不死

急に話がでっかくなったゾ。

 

☆試練のバリアフリー

その辺をほっつき歩いていただけで人魚の国の隠された真相の一端に辿り着き、敵の妨害も無くさらっと人魚の国の人質を助け出すプリキュアさん。お手軽ゥ!

生きてたのかと驚くバトラーさん、詰めの甘さが小物臭をプンプンさせます。・・・・いいのか・・・。

 

☆その花畑水辺あったんか

衝撃の展開、まなつちゃんとローラはロリ時代にすでに出会っていた!

・・・・あの・・・ロリの頃から出会ってましたって伏線ありまし・・・た?あったら私の記憶力が常人より弱いだけで済むんでしょうけど、頭の悪い人だって覚えている位印象に残さないと、伏線として機能してないんじゃないかしらとも思わなくもないし、唐突も唐突でなにがなんだか。

まなつちゃんの「今一番大事なことをする」というモットーが、一連のロリ時代の出来事(ロリローラと翌日遊ぶ約束をしていたけど、結局会えなくて遊ぶことが出来なくなった)から来たショック体験に根差しているという掘り下げも今更されましたが、その時やるべきこととして示されたのが「相手の名前を聞く」ということですが、そもそもまなつちゃんは勝手に島の外の子と思い込んで自己完結した為、名前を聞こうという発想自体が無かったように見受けられ、その時感じたことをやらなかった=大事だと思ったことをやるのが肝要という話とは思えないし、仮に何が大事か感じることができなかったことが問題として、それなら自分の考えに凝り固まらず熟考することが重要だと思うのですが、これまでの話でまなつちゃんがそんなあり方を実践できているかと問われたら・・・・・という話なわけで、現在のまなつちゃんを作り上げた背景事情のお披露目としては中々にアレな出来。それにまなつが出会った人たちにまず先に名前を聞くってことをそんなに大事にしていたなんて、今知りましたよ僕?

ローラもローラで、記憶を消すなんて大掛かりなことをする程人間界への侵入はご法度なグラオシャの事情を考えたら、そんな簡単に人間の世界に行けるものなんでしょうかね。掟を守らせる気あるのかなあ・・・。

なんだろう、話は唐突、それ自体もツッコミどころだらけで、衝撃の事実に驚かされたというよりは、非常識な話の展開にこちらの頭がもたんですよ・・・・。

 

☆伝説のプリキュアの“もこもこ”がブットいのでキュアデカパンと呼ぶことにします。

ええと、第17話で一度ローラに帰れと言ったのは、人間と交流する必要はないなぜなら記憶を消すからだということ?それが分かったからといって、命のやり取りは他所の世界の住人に押し付けるという丸投げ体質は変わらないので、ロクな人ではないという印象は未だ固いのですが。

でも、結局ローラの自主性を重んじて人間にしたんですよね。うーん、よくわかんないなあ。掟関係なしにクルパーなんじゃないかな。

まあ、ローラの詰問を逸らすようにヤラネーダの襲撃シーンを見せる辺り、後回しの魔女より後回ししてるなあという印象が強いので、多分姉妹か何かなんだろうなあ。

とりあえず、プリキュアさん達はこの女王様をブ〇〇せば色々解決しそうな気がしますが、飼い主がタ〇んだらくるるんが泣くだろうしそれは忍びないのでやっぱり大人しく記憶を消されていればいいんじゃないかと思います。トロプリワールドはくるるんを中心に回っている!

 

☆声のデカい香具師が勝つ

と言わんばかりの展開。記憶を消される云々のショックが大きすぎて、強敵をどう攻略するかなんて二の次三の次感がありますね。いいのそれで?

しかしまあ、一応「戦いが終わったら記憶を消される」という謎ルールが提示された後なのに、それを「今やるべきことをやる」で押し切り、あまつさえその気持ちがデカパンパワーを呼び起こしたっていうのは、余りにもゴリ押しがすぎるんじゃなかろうか。

勿論、戦わなければ世界自体が終わるので、まなつとローラの百合もどきもパーになるので、遅いか早いかの違いでしかないにしても、まなつやローラにとっては個人の思い出がパーになるかもしれないという話なので、そこを皆が割り切って、あまつさえ最も動揺していた筈のローラまでがヒーローとしての戦いに前のめりとなり雄叫びを上げて超パワーで強化(ガオレンジャーみたい・・・。)するので、なんかこう、鳴り物入りの展開みたく持ち出した割には、淡泊に扱われたなアと言う感じ。

ローラが1人まなつたちとの思い出に執心する中で、今一番大事なこと=地上の人々を守ることに殉じようとする他の面々との差は、自国に対する疑念と個人で紡いだ絆の崩壊を恐れるローラと、ローラ1人いなくても周りの家族友人がいるからまあ仕方ないべと切り捨てる人間プリキュアの意識の差がありありと出ている様で、リアルと言えばリアルだけど、そんな冷淡な関係性を見せつけられてもなあ。

まなつ達は苦しい気持ちを押し殺して戦いに殉じたんだろうけど、ローラが逡巡する中、自分達だけは乗り越えられるという「強さの違い」を裏付けるような描写もないし、そもそもまなつの場合ロリローラとの別れが自分のスタンスを形作ったと言っても良い状態で、そんな心の傷を経てやっと再開したローラとの別れを示唆された状態で、それでも「今自分がやるべきこと」というあり方を貫徹できるものなのかとも思う所で。まなつちゃんなりに何をやるべきか理知的に考えての事なんだろうけど、半ば感覚の人的立ち位置の彼女が、自分の感情を押し殺して理性に従う程、プリキュアとしての戦いに何かを見出しているという描写は無いはずだし、彼女の強さを描こうとして、却って中身の無さが露呈してしまった感が強く。

 

うーーん、大切なものの存亡を前に、なすべきことを見失う=後回しにするということを描こうという意気込みは買いたいのですが、如何せん前振りや積み重ねといったものに乏しいせいで、後付けでホイホイネタを投入しているようにしか思えず。

登場人物の掘り下げが成された状態でやるならまだしも、肝心のキャラクターがスカスカの状態で急ごしらえで間に合わせようとするから、ドラマを見ていると言うよりも、シナリオの都合で動く駒を見せつけられているという感じ。くるるんのかわいさ目当てで観ている身としては、前半が山場だったなあという印象ですが、まあロリキュアがそこそこかわいかったのでちょびっと許す。