しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話

ドン1話「あばたろう」

 

戦隊シリーズの売り上げがヤバイ(てか俺「ゼンカイ」全然観てねえ・・・)ということで、ちょくちょく出していた東映の用心棒ネタが現実のものに。

戦隊シリーズ復興の目的もあるんでしょうけど、死に体同然のコンテンツの敗残処理を未来あるライターに任せるよりは、ある程度歳を食って、尚且つ心臓に毛が生えているようなお人に任せた方が傷口も小さくて済むだろうという消極的な発想を勝手に垣間見てしまう今日この頃。

まあ、893脚本は好きな部類なので、私としては全く問題ないのですが。

 

で、第1話は実に893って感じで面白かったです。ゲラゲラ笑いながら観てました。

 

主役の桃井タロウですが、天道総司に堀川君をフュージョンさせたようなキャラになってて、狂気フルな俺様キャラとしての存在感が尋常じゃないですね。役者さんのビジュアルもハマってて良いと思います。

目があったら「縁が出来たな(爽やかスマイル)」で、怪人相手には「悪縁は断ち切るぜ(多分爽やかスマイル)」で、下手をしたらこっちがばっさりみたいな洒落怖チックなキャラに仕上がってるのが凄いです。(怪人に変身した人は生かして還してるけどね)

一方で、伸び悩んだ人間に対して身の回りの世話からアドバイスまでしてあげる面倒見の良さ(お節介?)も披露され、キチガイ染みたオーラを漂わせつつちょっとカッコイイ所も見せたりと多面的な魅せ方が巧いです。

今の所戦う理由も出自も不透明な彼ですが、キレのいいセリフ回しも含めて観ていて楽しいので、純粋に今後が楽しみです。

 

はるかはちょっとナルシストな部分もあるけど、なんだかんだで普通の子路線なんだろうなあ。自分に言いがかりをつけてきたとはいえ、級友を死なせるのはちょっとというのはあるわけだしね。目の前で怪物をばっさりやったソノイに、怪物になった級友を元に戻すよう要求するのは論理性に欠ける行動だとは思うけど、恋心で美化されてたってことだろうしね。

 

ソノイはキザな台詞回しと容赦のない行動に加えて、役者さんのスマートな容姿が合致して、THE893キャラって感じで実にらしい。はるかのクラスメイトが変身した怪人をばっさりやってた割に、自分で騎士竜鬼を作っちゃうのは良く分からなかったけど、いきなり切りかかってきたタロウたちの足止めなんですかね?

 

地味にクラスメイトのキ印っぷりが面白かったです。尺の都合で背景は台詞でサクっと説明に留まってはいたけど、釘バットならぬ釘ラケットで勝負を挑んだり、看板を破壊して無理矢理巨大ラケットに作り替えて見たり、追い詰められた人間の狂気と人間を超えた力の両方を面白おかしく演出するというのは多分にセンスを感じさせます。