しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第3話・第4話

第3話「戦え絶望の大地」

 

ドーラミノタウロスは大好きです。造形がリアル杉。てか、牛

「ドーラ要らないじゃんただのミノタウロスじゃん」とか言っちゃダメ。

 

訓練中にボロボロ壊れる武器庫の武器に笑う。元々専用武器を持っていたので敢えて手入れをする必要が無かったのかもしれませんが、前回の折れた鍵の件もあるし、単にやる気が無くて管理を怠っていただけにも見えてくるので、1億年ぶりに起きてみたら、ガバガバ極まりないバックアップの下戦わざるを得ない聖なる戦士の皆様が哀れすぎ。

素手で戦えってのと同じだ!とかぼやいてましたが、レンジャーガンじゃダメなんですか?まあ、各々の得意とする武器よりは心もとないだろうし、実際ミノタウロスには効かなかったけど、一応武器ではあるわけだしなあ。

 

絶望の大陸に武器を取りに行くというのも、眠りにつく前に取りに行こうという発想は誰も持ち合わせていなかったんですかね。バンドーラなんて雑魚っしょwwって慢心があったのか、それとも聖なる戦士とか言われてるけど実際大したことないよねという微妙な評価から誰も言い伝えを教えなかったのか。その辺の村の若人がまっさらな状態から武器を手に入れて巨悪を倒しますとかなら分かるけど、こっちは一応戦闘のプロみたいな立ち位置だからなあ。蘇って早速これというのもあり、今更感は正直否めないです。

 

 

第4話「甦れ伝説の武器」

 

この頃のチバレイは確かに可愛いと思いますし、子供を思い遣る優しいお姉さん像にぴったりだと思いますが、演技があまりにもアレすぎて、「ヒロイン」というよりは「しゃべるからくり人形」みたいなイメージ(どんなイメージだよ)。

 

バンドーラ「絶望の大陸に身も凍るような寒さがやって来る!!」→ちょっと寒かっただけでした。

なんじゃそりゃ。

どうでもいいですが、戦士の石の一体がすごくデスザラスっぽいです

 

同じところを行ったり来たりで出口が目に見えないという状況で、短気を起こしたダンが石を蹴ったら見えない壁に当たって出口を見つけたぜ!というコンボ、「悲しみにくれたら石になる」という精神力が試されるフィールドで思い通りにことが運ばない苛立ちをぶつけた結果活路が開いたように見えてしまうのはちょっとズッコケる所。ここで石になった戦士達が、なんだか浮かばれない気がします。

その他にも、トラップ(らしき)雷の直撃で出口に通じる扉が出現したり、「悪魔の剣」を態々抜いて、むざむざ悪魔に取りつかれて仲間を殺しかけるゲキが、ゴウシの怒号でなんとか正気を取り戻して剣を投げたら壁が壊れて出口が出現したりと、ジュウレンジャーが各々の持ち前のスキルを発揮して難関を乗り越えたというよりは、偶然なんとか先に進めたという感じで、あんまり凄味を感じません。

悲観したら石化するのに、我が子が石になったという惨事を受けて流された母親の涙で子供が元に戻るというのも、なんだかなあというところです。

 

伝説の武器に「来い」と呼びかけるゲキ。バンドーラも「おかしくなった」と言ってましたが、ただの得物に「お前たちは悪を滅ぼすために生まれた」「倒すべきはバンドーラ」と説得するという発想が突飛すぎます。伝説の武器が正義の為の物だといわれても、どちらかというと絶望の大陸の理不尽トラップのせいで、血も涙もないただの武器でしかないという印象しか抱けませんし、武器についての解説も「ドラゴンの首から出てきた」「合体したら凄い威力」位で、ゲキの言葉が本当に思い付きレベルにしか聞こえないのが辛いです。石化して動けない体を元に戻す為の賭けといえばそれまでですが、それ以上でもそれ以下でもないので劇的さに欠けます。

なんだかんだでゲキ達の元にやってきた伝説の武器でしたが、バンドーラを悪と信じ込んだのは何故でしょうか。彼女が「宏が石になったwww」と笑っていたからでしょうか。でも伝説の武器は宏やジュウレンジャーが誰だかも分からないでしょうし、分かっていたならゲキが話をする前に飛んできてさっさと石化を解くなりすればいいと思うのですが。

 

ヒーローが強くて優しいお兄さんお姉さんで、敵も曽我さん演じる魔女と来て、これでもかと押し出されるRPG的要素、生物的なシルエットを可能な限り追求した恐竜メカ等、毎回子供達を狙う悪の組織等、従来の戦隊の子供向けイメージに+αしたような見てくれで、前作との差別化を大いに意識させるところですが、片や前作との差別化を意識するあまり、押し出した個々のアイデアに縛られる形でシナリオの自由度が下がり、ドラマの完成度にしわ寄せがきている印象を受ける所。

アクションやビジュアル面での不満は無い代わりに、文芸面での物足りなさが惜しい。