しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン4話

ドン4話「おにぎりのおに」

 

幼少時代の桃井タロウ、お節介が過ぎて周囲の人間から嫌われていたことが判明。

まあ、やる気を無くした浪人生とか、脱臼して苦しんでるサラリーマンにとっては手取り足取りやってくれるタロウのスタンスは嬉しいんだろうけど、好きでプラモを作ってる時に横からチャチャ入れられたらイラってくるよなあ。家事であれ趣味であれ何かしら自分の考えや誇りを持って楽しんでいる人から見れば、「完成」を実現してくれるとは言え、万能さをひけらかされて時間だけ奪われたって気になるのも分からなくもない。

店長に食べ歩きを推奨しつつ、「握られてばかりいるからいけない」みたいなことを言うのは割と理不尽だとは思うのですが、人が握ったおにぎりを通じて味だけでなく握った人間の思いやりも含めて感じ取ってほしかったという所かもしれません。店員のやる気がないのも、単に店が流行らなくて怠惰が染みついていたというよりは、なまじ素質があるだけに店長にとっては、店員の態度とか接客よりも、自分が満足が行くおにぎりを作りたい(それなら客だって納得するはずだろう)というエゴが先行し、お客さんを喜ばせることを無意識の内に軽視していた結果なのかも。

良くも悪くも加減を知らず、その素直さがそのまま無神経さとなって表れ、周りを振り回してしまうものの、だからといって「俺の言うことが分からんとはアホな奴だ」と優秀な自分へのナルシズムに溺れて相手を切り捨てる訳でもなく、「お前なら出来る」とフォローが出来るのはキチガイとはいえ良い所だと思います。

 

陣との仲睦まじい過去も発覚。キチガイ染みたお節介描写の後に健気に「家族」の為におにぎりを握る幼少タロウのかわいいさを挿入するのは流石の一言。五十嵐一輝の百倍は家族愛に満ちているんじゃないかと思います。

 

はるかと真一の正体ばれ。早いなあ。

ドンモモタロウは皆を鍛えようとしていたらしいです。なんか過激だなあ。人を殴らないという信条があった筈なのですが、まあピーナッツ弾も似たようなものだしなあ。

嘘がつけない普段のタロウよりも尊大なドンモモタロウの人格は今一つ理解しきれない所があるのですが、その辺の掘り下げはまだまだ先でしょうか。

 

雉野君は普通に良い人で真面目。

会社で上司から「嫌になる位平凡」とかイヤミ交じりであれこれ言われているのを見ていると、変わろうと思ってしまうのは当然でしょう。タロウのキチガイ染みた非凡な在り方に心ゆさぶられた凡人雉野の努力がやる気のない店員の心の支えとなり、反面タロウへの反発を更に強めるというのはなんとも皮肉ですが。

 

犬塚翼自体はシリアスなんですが、変身後がゆるいだけにダークな印象が緩和されてます。CG予算削減の為にリュウソウブラックのスーツが多用されるのは笑いますが。このままいくと、バンバ以上にリュウソウブラックが板についてるなんてことも。

 

※追記

今回も巨大戦が無かったですね。ホント「ジェットマン」みたいでなんか懐かしい。予算の問題もあるのかもしれないけど。

巨大化するかしないかの判定ポイントは「ジェットマン」がそうだったように本作も同様にガバい印象で、良くも悪くも井上敏樹だなあ。