しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第17話・第18話

第17話「六人目の英雄(ヒーロー)!」

 

キチガイフォークリフトでやってくる!ドアホがトラックでやってくる!

のっけからバーザとノームのあたおかコンビが「鍵を返せと」言いつつ、子供の妖精を轢き殺さんとばかりに迫るのですが、彼らには会話能力が無いのでしょうか。ないんだな、それが。

挙句、子供の妖精に事情を説明せず、手りゅう弾や機関銃でSATSUGAIも辞さないと射撃爆撃。狂ってるなあこいつら。(既知)

そんな狂ったじーちゃんズに翻弄されながらも、鍵で以て「ブライ」の封印を解いた子供妖精。解放されたチェンジペガサスのそっくりさんはドラゴンレンジャーに変身。ジュウレンジャーと一緒に戦うのかと思いきや、逆に彼らを殺さんと襲い掛かり、大獣神の頭の中で大暴れ。頭から火花吹いてますよ神様。まあ、象徴的ではありますが。

元々アレなバーザとノームが更なるアレになり、同じく元々アレな大獣神も更なるアレになりそうだったりと、6人目の戦士がどうこうよりもキチガイメンバーの今後の方が心配になる内容。

孫も孫で、「ブライがバンドーラを倒す!」と正義のヒーローとしてのブライを信じまくってる割には、バンドーラの尖兵であるトットバット達に「早く開けろ」と言われて封印を解くノータリンっぷりだからなあ。まあこっちはまだ分からなくもないけど、なんかこうなあ。知性が欲しい。

 

 

第18話「憎しみの兄弟剣」

 

いやあの、なんだって孫に事前に事情を話さなかったんだノーム(とバーザ)。

まあ、ゲキの前で家族の血なまぐさい秘密を明かすわけにもいかないというのは分かるし(テキトーにごまかしておけばよかったのに)、孫に対しても憧れの戦士に対する夢を壊したくないという、御祖父ちゃんとしての心遣いもあったんだろうけど、ブライが復讐心を抱いていたのは分かっていた訳でしょ。全く罪のない弟を逆恨みするようなヤバイ奴だってことも分かってた訳でしょ。下手に秘密にして時間と共にブライ復活への夢を強めるよりも、とっとと事情を明かした方が孫の為だったんじゃないんかね。

少なくとも、フォークリフトアタックや機関銃掃射で襲うよりは、孫と二人で追いかけっこしていた時にでも事情を話すとかあった筈だしなあ。あまりにも短絡的というか、893脚本のディスコミュニケーションのような、人と人の信頼関係における感情の機微やタイミングの悪さですれ違ってしまうとかじゃなくて、本当に本当に話の都合レベルというか。まあ、ノーム(とバーザ)の無能っぷりは一応一貫はしているので、今回の件を抜き出して話の都合って言うのも違う気はするけどさあ。

てかなあ、ノームも自分で匿っておいてブライに対して何も出来ていないっていうのはすごく情けないと思うんだよな。「俺はノームの森で苦しんでいたんだ」とかブライは言ってたけど、要はノームは傷心の子供に何一つしてあげられない木偶の坊ってことでしょ。本人の人格がアレっていうのはあると思うけど、それにしてもなあ。まあ戦隊の協力者ポジが、人間関係はてめえらで解決汁的スタンスであることは往々にしてあることだけど、ノームもバーザも無意味にキチった行動ばかりが目立っててたまんないっす。

 

ブライも良く分からないんだよな。ジュウレンジャーが眠ったなら俺も眠るって言ってたけど、その間に復讐を遂げる気は無かったってことだよね。無敵の戦士でそこそこ強かったんだし、ずっと鍛えていて強くなってたんだよね。バンドーラ討伐があるから復讐心を抑えていたのかもしれないけど、復讐したいなら早めにケリだけつけてゲキ相手に殴り掛かれば良かったのに。それか倒したいなら眠ろうとしている所を闇討ちでも良いわけでしょ。お父さんも後ろから国王相手に襲い掛かって敗れてるくらいだし、その息子なら別に高潔な精神性って訳じゃないんでしょ。

父親の仇が死んだので、仇に育てられた弟にぶつけますっていうのもなんだかなあ。せめて「お前の育ての親父はクソだから、プリンスの座は俺に譲れ。だって俺はお前の兄貴だから」で通すのが普通だと思うけど。一応子供の頃のブライの認識的に、ニクイヤマト族国王に取られた弟ということで、クソの被害者って位置づけだったんでしょ?

「俺は苦しんでいたけどお前はちやほやされていた!」とかキレてたけど、ブライの国王への憎しみと、ゲキのプリンスとしての厚遇っぷりは全然違うベクトルにあるものだと思うんだけど。父親がどうこう以前に力が欲しかっただけでしょこれ。親子そろって「世界を俺の物にしてやる」とやる気満々みたいだし。なんかこう、どうしようもないなあ。

 

ゲキの苦悩については、家族周りのエピソードって今回が初だし、ゲキの内面についてもあまり良く分かっていないので、突然生き別れのお兄さんが出てきて苦悩する主人公の悲惨さがあまり伝わってこないんだよな。

 

大獣神は煽るだけ。「正義の為に戦え」というのはまあ分るんだけど、「正々堂々立ち会う日は必ず来る!」とか、無駄に引き延ばすことだけ考えてるもんな。戦闘能力あるなら君がやれよ。

 

バンドーラ様の歌による尺稼ぎ。尺稼ぎではあるけど何気に一番の見所です。バンドーラ様だから成立する場面だよね。曽我さんすげえや。仲の良い悪党というのは結構嫌いじゃないです。ブライを煽るという役どころも悪くないです。主役はバンドーラ様。