しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第25話・第26話

第25話「悪魔のすむ公園」

普通の服を着るゴウシ。今回が初めてだよな。いつもの民族衣装のイメージが強すぎて新鮮極まりないね。

バンドーラ様の作戦、公園の像に化けたモンスターの毒虫で、公園に来た子供を奇病で侵すというものだけど、それで子供完殺は無理があるべ。公園は奇病の発生源としてすぐに封鎖されるだろうし、そもそも全員来るわけないしね。

兄貴「これはお父さんが作った像じゃない!」からの妹「この像はお父さんが作ったものだから壊さないで」の流れは良く分からんなあ。兄貴がお父さんの像じゃないと根拠を示して断言した訳だから、そこで妹が躊躇するのは兄貴の話の何を聞いてたんだろうって思うな。兄貴が像の真贋を判定した直後に、中のモンスターにゴウシが気付く(?)演出も謎だし。普通に偽の像じゃなくて本物に取りつかせるじゃダメだったのかな。あのサイズ的に、物理的にモンスターが入っていたって訳でもないでしょうし。

ドラゴンレンジャー周りの販促のせいで因縁の相手すら単騎で倒せないゴウシが気の毒。

 

第26話「カキ氷にご用心」

前作でブイブイ言わせた井上敏樹雨宮慶太担当回で、実家のような安心感。

前回ゴウシが民族服を脱いだかと思ったら、続けと言わんばかりにブライ以外全員テニスウェアにお着換えしてプレーに熱中。桃井タロウがテニスで神業を披露とか、やってそうでやってないな。

そうかと思ったら、間髪入れずにダンとメイがDQNになって、チンピラファッションやら893着物と、暴太郎しながらファッションショー。チンピラ達の所作も細かくて、これまでの「ジュウレンジャー」には無いタイプの刺激が確かにあります。伝説の戦士なので、DQNになった時のケンカの強さも人一倍というのも面白いです。元々問題児枠のメイとダンがワルになるよりは、ゲキ、ゴウシ、ボーイやらが突っ張った方が面白かったと思いますが、絵面がイカつ過ぎる懸念も出てくるので、この二人で正解だったのかも。

ダンの囮役が活かせないままメイのピンチに突入と言う歯切れの悪さはあったものの、「正義何て退屈なんだよ」と悪態をつき、私利私欲のまま行動していたダンとメイが、元に戻ってからは強敵を前に自ら危険に身を投じ、諦めずに状況を打開すべく考え行動するなど、正義のヒーローとしての心構えが、前半のワル描写とのギャップで際立つと言う流れは誠意を感じさせます。今回バーザが「戦士は感情に負けてはいかん。」とゴウシに説教していましたが、ヒーローの精神面での強さを劇中でちゃんと表現していたのも好印象です。武部Pがこの話の何処を気に入っていたかまでは知りませんが、この手の多面的なキャラ描写は、井上敏樹の大きな強みだと思います。

そして何よりも、バーザが有能!!

何を聞いても元気よく「分からん!」と答え、蟻の糞程の価値しかないお祈りや精神論だけで戦士の戦いをサポートしている気になっているだけのバーザが、ちゃんと敵と戦って、おかしくなったダンとメイを元に戻すアイテムをしっかり獲得するという有能プレイ。一見よぼよぼなおじいちゃんが、機転と馬力で以てピンチを打開する様を見たかった私としては大満足です。アイテムは手に入れたけど直し方は違ったと言う所で、バーザらしいおとぼけっぷりも出ていたと思います。それでも井上敏樹的には、田切長官のイメージで書いてる節があるけどね。サブリーダーとしてリーダーを支える立場のブラックが真っ先に嘆くというのも、「ジェットマン」まんまですし。