しがない感想置き場

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デリシャスパーティ♡プリキュア 第12話

第12話「小さじ一杯の希望!ジェントルーの本当の心」

 

オカマ「あの生徒会長さんは、心を操作されていたんだと思うわ。」

ゆいちゃん「もし心をあやつられてしまったら野菜を食べても美味しいってかんじなかったり、みんなと話していても楽しいって思えなかったり、自分の大好きなものが好きじゃなくなっちゃうのかなって。」

うーん、何の話感全開。

ゆいちゃんはジェントル―(ほっぺたぷにぷに会長略して「ぷに」)が、無駄な人的被害を出さない様心がけていたり、レシピッピを助けたプリキュアに礼を言った様を見て、「そんなに悪い人じゃない」と判断していた訳で、こころを操られて人格をおかしくされた、という認識では無かった筈です。

人間の心を残した状態の中途半端な洗脳で、変わっていく自分に恐怖を感じているということだとしても、ぷににかけた洗脳がどのように彼女を脅かし、彼女がどう反応していったかは語られても描かれてもいないので、プリキュア側が勝手に色々妄想解釈して推測しているだけで、どうにも頼りない所です。

そもそもゆいちゃんの好物って野菜じゃなくておにぎりだったと思うんだけどなあ。「デリシャスマイル―♪」で可愛くゴリ押そうとしても、そうは問屋が卸さないぜ。

 

ジェントル―化の洗脳を強くしたっていうのもなあ。実験とか含みがあって弱くしてたんだろうけど、今になって強くするくらいなら最初からしろって感じだよね。

 

ジェントル―をおびき出す為とはいえ、「美味い飯の情報を投稿する」ってらんちゃんなりに拘りを持って続けていたキュアスタでガセネタを垂れ流すっていうのはどうなんでしょう。今回「自分らしくあるべき」という話だと思うんだけど、その為にらんちゃんが好きなことを曲げてしまうという展開は割とアカン気がするんだよなあ。

てか、キュアスタもう関係ないよな。その辺うろついていれば必ずレシピッピいるでしょとしか。テイクアウト投稿オンリーの効果も出てるのかよく分からないし。

 

おびき出したジェントル―を逃がさないと力んでいたところを、飯の匂いに釣られて手を放す場面は流石にアホらしかったです。そこは普通にジェントル―に力負けして逃げられるで良いと思うんですけど。そんなにゆいちゃんの怪力設定にミソをつけたくなかったのかえ?そのせいでレシピッピ奪われてるし。ゆいちゃん自身そこまで飯ジャンキーって印象も無いだけに、ギャグとしてもイマイチなんだよなあ。

 

ジェントル―と話をするのは構わないけど、その前にレシピッピ解放してやりーや

ぷにのその辺のマグマよりも熱いレシピッピ愛をマンセーして、レシピッピ友の会の勧誘活動に勤しむのは良いとして、その信仰対象が囚われて泣いてるのをなんとかするのがどう考えても先だと思うんだよなあ。なまじ初戦で速攻でレシピッピを解放していただけに、2回目の被害に遭ったレシピッピだけ放置プレイが長い分不遇過ぎるんだよなあ。

ゆいちゃんがぷにに共感して和解路線を打ち出すのは相変わらず「おばあちゃんっ子」以外のキャラクター性が見えなかっただけ、背景の薄さでどうにも締まらないのですが、「おばあちゃんとの思い出が詰まったレシピッピを愛する同士」という繋がりで見ても、現時点で思い出の象徴を傷つける彼女に対して、そこまで好意的に、それも捕まったレシピッピを差し置いてまで接すると言うのは良く分からないんですよね。

まあ、ジェントル―を野放しにしたらもっと被害が出るでしょうし、中身が人間だから〇ッ〇ロス訳にもいかないしで、現実的に見れば対話路線が妥当なのでしょうが、こんな風に良くも悪くも消極的理由しか見えてこないのは辛いなあ。ゆいちゃんは良い子なのかもしれないけど、その良い子としてのキャラの打ち出し方や見せ方はもうちょい方法があったんじゃないかと思う所で。

 

ぷにのレシピッピ愛も、ぷにの人格についての説明も何もあったもんじゃないので、いきなり彼女が描いたレシピッピの絵を見せて調教解除っていうのもなんか違う気がするんだよなあ。カードを見せて洗脳が解けるなら、レシピッピ苛めにももっと抵抗を示しても良いと思うんだけどなあ。ある程度「奇跡が起きた!」的文脈で見た方が自然な展開とはいえ、それならそれでゆいちゃんとぷにの関係ももっと正体を知らない間の関係性の積み重ねとかやっておくべきだと思うんだよな。それならまだ「自分自身のレシピッピ愛の証」と「レシピッピを愛するぷにと心を繋いだ友の声」みたいな合わせ技で克服って話で納得できそうなものだけど。結局全部本来のぷにが何者かもわからなければ、ぷにとプリキュアとの関係性も希薄でという風に、登場人物と彼らが織りなす関係の土台を築く前に話を動かした感全開なので、色々アカンなあとしか。

 

それにしても「ジェントル―使命を果たせ」と言った割に、洗脳ハートは彼女じゃなくてウバウゾーに憑依させられて、普通に負けてるってダサいなあ。何がしたかったんだ。

 

てか、オカマは戦闘能力あったんかい。腕でジェントル―の攻撃を防げるなら普通に一緒に戦えそうなものだけどなあ。

 

放置気味な拓海君。ゆいのことが気になっている位の情報がないので、あまり「明かさせる秘密」とか言われてもピンと来ないですよ。「ゆいを巻き込んでたのか!」とオカマを逆恨み(?)する展開も、ゆいちゃんとの関係性も言う程掘り下げられていないだけに劇的になり得ないというか。「リバイス」もそうだけど、今年の戦隊の脚本家がその道のプロなだけに、付け焼刃のすれ違いが悪目立ちしていかんです。

 

※ちなみに「ぷに」というのは、園田真理の愛称でもあったりします。