しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン15話

ドン15話「おかえりタロウ」

 

ドアンとかレッドキングみたいな投石戦法しか能が無かったジロウ君が変身したのはいいですが、お供達の未熟さに腹を立てて「処刑します」とか言ったりと、やっぱりヤバい人みたいですね。実際に処刑するかどうかはともかく、「使えない奴」と切って捨てるのは、ダメ出しや殴る蹴る込みとは言え、お供を特訓させたり欠点を直すよう指摘したりと改善を迫るにとどめたタロウとは対照的と言えるでしょう。

 

タロウは真実に忠実過ぎて、加えてドンモモタロウになると横暴になるという点がお供から引かれていたのは確かですが、お供を褒めはしないけど見捨てもしなかったし、時には厳しい言葉もかけて相手を叱咤する厳しさもあったりと、はるかの前で彼なりの誠意を見せる場面があったおかげで、元々負けん気の強い彼女がタロウの「ダメなヤツなどいない」という考えに気づくというのは頷ける展開だと思います。

 

「自分がどうなってもいいから、タロウを助けたい」というはるかの真意はなんでしょう。ヒーローとしてのタロウのへの敬意か、死んでしまった誰かを救いたいと言うヒーローとしての一心なのか。

初恋ヒーローの作者として、ヒーローであることを受け入れ、他人の不幸の上に立つ幸福に満足できなかったはるかがヒーローとしての在り方に拘りを持っているのは確かでしょうし、それ故に他人を救うために我が身を顧みない発言を平気でするんだろうけど、その裏には自分と同じように何を言われてもブレずに自分が信じた正しさを貫く姿への敬意はあるのかなと。ドン3話でも客から手ひどく扱われても、尚も配達員としての矜持を保ち続けた姿を目の当たりにし、その後も周りから反発されようと良くも悪くも自分のスタンスを貫き通す姿を見ている訳だからね。似た者同士なんだなこの二人。

似た者同士だからこそ、「足に力が入らない」と心の隅の弱気をタロウにぶつけ、タロウはあくまでも「信じろ」と一喝。この場面はストレートに良かったと思います。

 

雉野は鬼になったけど、特にメンバーからの信用は変わらない様子。何か動きがあるかと思ったけど、タロウ復活に利用されただけというのは肩透かしだったな。

雉野が鬼になってもタロウ以外は皆一様に何故にwhyって感じだったのを見ると、やっぱり悪意と言うよりはミスの人って認識なんだろうな。普段の気弱で間抜けな態度と、状況を利用して手を汚さずに他人を手にかける冷徹さは中々合致しないだろうし。

しかしまあ、はるかのタロウ愛を見たことでお供の処刑を様子見したジロウが、ミスだろうと悪意だろうと戦闘の邪魔をした相手を許せるかと言うとそういう訳ではないんだろうなあ。普通に危ない奴だよ彼。

 

ソノイはここにきてタロウを復活させます。己の卑怯を戦略として正当化できず、迷った末に・・というのが良い感じでブレを見せてますね。

良くも悪くもソノイのマッチポンプ感が強い展開ですが、完璧な存在である為に正々堂々に拘ろうとして、これまでやってきたことを結果として否定してしまうという皮肉を感じさせます。ここまでブレちゃうと、ソノニとソノザから不審者扱いされそうで大丈夫か心配になりますね。脳人ブレス早く届いてほしいな。

 

猿原は俳句が読めるようになりましたがなんででしょうね。はるかの脚もそうだけど、ポイント制度は良く分からないな。893脚本なので設定の完成度はそこまで求めていないのですが、やっぱりもう少し説明が欲しいな。

 

地味に犬塚と夏美のモリモリプリクラ写真で、雉野が夏美の正体を認知するようでしないという場面は笑えましたね。普段の犬塚の馬鹿っぷりを活かしたギャグっていうのもツボです。