しがない感想置き場

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仮面ライダーリバイス 第40話

銭湯おばさんに続いて、ウィークエンドの副官みたいな人が脂肪。

若いもんとのドラマに芯が無くてふにゃこふにゃおなのは仕様なのでしゃーないとして、実の家族を「デッドマンズに殺された」という過去披露はええんだろうか。これ、一応アンチフェニックスの団体だよな。フェニックスがギフと絡んでいるって疑惑はあったとして、アンチフェニックスだからデッドマンズ撲滅用の組織ではなかったと思うんだけど。

ここにきてデッドマンズの悪意を全面的に打ち出すなら、玉置やアギレラの改心劇に毛ほどの説得力が無かったのはどうかと思うんだよな。まあ、悪いのは全部オルテカってことでいいの?そうだねそういうことにしておこう。(仏の心)

 

何があっても我関せずを貫く母親がヤバい。役者さんに対する名誉棄損レベルのキャラ付けだと思うんだよな。

「何があっても兄弟喧嘩」「どうやって仲直りしたのか知らない」だもんな。ネグレクト極まりないでしょ。

別にダメ親を描きたかったら描けばいいんですけど、ダメ親らしい扱いが一切なされないもんな。ええと、母親を食べようとしたバイスの行動原理は、この女の人間性のダメっぷりに起因してるってことで良いの?そういう種明かしがされるって、信じて良いんだね?

 

大二に対する赤石長官の「私の家族だ」宣言。役者さんの演技が8割ほどだとして、暴走しているだけの変人同士が、感情移入し合って絆を深めるという筋書はまあ・・・。ただ、赤石の理解されない苦しみっていうのが、あんまり伝わってこないんだよな。朱美さんとか普通に絶望してくれたし、大二だって今や立派なシンパだもん。毛利さんなりにとんでもない展開をなんとかモノにできるように工夫しようという意気込みはひしひしと伝わって来るけど、過程が伴わないから面白いとは思えないんだよな。

 

結局大二に対しては、最初から「俺は凄いパワーを手に入れたんだぞ!ちょっと強い怪人だって倒したんだぞ!」って説明してあげればいいんじゃねえかって思うんだよな。

てか、五代雄介みたいなことを言われてもなあ。あれは恩師の言葉から母親と妹を笑顔にするって所から始まった筈だけど、一輝の場合父親を失った彼の様に差し迫ったものがないんだよな。サッカーの夢が絶たれたから、とりあえず家族を守ることを目標にしてきたようにしか思えないし、その後なし崩し的に他人を守るために戦っている状態というか、そもそもの家族→見知らぬ誰かを守るまでの過程に内実が無いんだよな。大二も馬鹿だけど、殊更に「笑顔」を強調する一輝のスタンスにも同調できないと言うか、何故そう思ったのかというのが抜けてるんだよな。初期からそういう人だったかというと、ただお節介(と言う名のエゴイズム)だけが先行している印象だったしね。

やっぱり一輝にとっての「銭湯」は掘り下げるべきだったと思うんだよな。銭湯の番頭として、お客さんの満足そうな笑顔を見たり、家族と風呂で流しっこしたりみたいな、ありきたりではあるけど、裸の付き合いじって訳じゃないけど、公衆浴場って舞台があるんだから活かせよって思う訳で。アギレラや玉置だって、そこで働いて何を感じるか、どんな出会いがあったかで、改心に向けた説得力は大分増すと思うんだけど。

まあ、販促ノルマやら煩雑な設定やらなにやらでそういうのに尺が割けないってのは分かるんだけど、出てくる登場人物が皆それっぽいことを口走って、何一つ的を射ないという悲惨すぎる現状はなんとかしてほしいよな。