しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン22話

ドン22話「じごくマンガみち」

 

椎名ナオキに負けたことで、はるかが再び漫画家としての情熱を燃やし始める回。個人的にははるかが何故漫画を描き始めたのかが気になるんだけど、そこは追って掘り下げるんだろうか。

こうなると戦士と漫画家との間で揺れそうな気もしますが(戦士はやってるけどバイトは欠勤してるし)、今のはるかにあるのは自己愛から来るプライドだけなので、創作者としての能力は今一つかもしれません。まあそんな負けん気ゆえに、スランプであることも忘れて椎名ナオキと漫画勝負に挑もうとする所は相変わらず落ち着きが無くて危なっかしいですが(笑)

 

「何か面白い話をしろ」と言って迫る電磁鬼は「キバ」のルークみたいです。天国の話が出てきた所なんか、狙ってるなあと思っちゃいました。

「全てを持っているという事は何も持っていないという事。」という素体さんの発言をタロウは理解できず、「現状がつまらないのはそいつがつまらない人間だから。」と一蹴。ひでえなあ。

タロウはタロウでドン6話で「何でもできるから得意なものが無い」人間なので、素体の人と近いものはあるのですが、彼の場合は同じくドン6話で「仕事に小さい大きいは無い」と、驕りから配達員の仕事を馬鹿にした雉野に言ったように、何事にも等しく価値があるという前向きなスタンスをモットーとしているので、皆等しくゴミのように認識する素体さんにダメ出しするということなんでしょうね。

基本世の中の人や物を肯定的に認識し、それ故に「ダメな人間などいない」「お前なら出来る」を貫くタロウですが、その一方でその価値を損なうものに対するダメ出しが強烈すぎるので、タロウとしては人格否定をしたわけではなく、変わることを促した発言も相手からしたらそのまま存在意義の否定に聞えてしまうという、なんだかんだで久々に見たタロウのマッチポンプ(笑)

 

てか、タロウがドン家のことを知っていたのが地味に意外で、これは脚本上の瑕疵なのか、それともドンブラスターか何かのお告げなのか。イマイチタロウが何をどこまで把握しているのかが分からないのがちょっと辛いですね。

 

はるかをサボり認定しちゃうタロウですが、これは仕方ないと思います。ドン12話で手料理を餌にバイトが嫌だから変わってくれと言ったのははるか自身ですしね。てか、あの時のビーフストロガノフを今でも得意料理って言い切る辺り、タロウに対しての「あれ意外作れなくなった」という抗議の内容は嘘だったという事が伺えます。息を吐く様に可哀相な自分を演じるはるかは、確かに井上脚本の女だと思います。

 

いきなり元に戻っていたジロウはちょっと悩んでる様子。でもタロウはそんなに気にしていないようで。まあ、確かにジロウのやってることってタロウへの攻撃だけで、他のメンバーについてはグラサン強奪しただけだしなあ。今の所トレーニングの相手みたく扱ってる感じね。

 

ファイブマンへのアバターチェンジ、あのへんな効果音そのままっていうのがちょっとなあ。まあ、下手に変身音(いうてそんな無かった覚えがあるけど)入れて市販の玩具で再現できないとかなると酷いしね。

893脚本なのでこの手の設定面の突き詰めはリバイスの人間ドラマ並みにテキトーと見た方が吉でしょう。なんならあっちのが未だマシ?