しがない感想置き場

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仮面ライダーギーツ 第4話

前回に続いて動画配信者の掘り下げ。掘り下げと言っても、おバカな部分をしつこく強調するだけと言う、脱力感満載のショボイ内容でしたが。

配信者への束縛が激しいのは、幼い頃に彼女が誘拐されたことで、母親がショックを受けたことが原因だったようですが、そんなトラウマ級の過去があったにも関わらず、自由になる為の家出と称して、不特定多数に自分の居場所を繰り返しアピールするというのは、普通に考えて不自然極まりないと思います。そりゃあお母さんも心配しますわな。

就活君に「私の傍に近づいたら(ゾンビウィルスに)感染する」と言っていた筈が、平然と外に出たり、黒服と話したり、家に帰って母親に食って掛かってみたりと、自分で言ったことをド忘れするクルクルパーっぷりを発揮しており、おそらく書き手もどうしようもないおバカさんとして意図的に位置付けているのだとは思いますが、現状、顔も経歴も居場所も含めて自分を世間に売り込む動画配信者としての一面と、自由になりたい年頃の女の子としてのそれの連結が弱いどころか、正面衝突してぐちゃぐちゃのボコボコになっているようにしか見えず、このまま動画配信への掘り下げが無かったら、死ぬほどおバカなサイコキャラという印象しか定着しない気がするなあ。作り手への信用が薄いだけに、時流に乗ったつもりで、その時々の最新のコンテンツや社会問題を取り上げるだけで、作品として一定のステータスを獲得できると錯覚している気がしなくもないんだよなあ。

「本当の愛が欲しい」って願いもハテナです。確かにお母さんの束縛は激しいんだけど、大金持ちの娘なら、他人からの視線に大なり小なり黒いものが入ってしまうというのは、この年になったら分かりそうなものだし、実際誘拐されてるわけだもんな。親としたらちゃんと関心を払って守ってあげてるだけ(その割に動画撮影を何度も許しちゃうSPを使い続けるのは謎だけど)まともだと思うけどね。就活君のお姉さんの台詞で束縛が激しい設定をゴリ押すだけじゃ、娘の視野の狭さを覆す程の印象には至らないし、何を以て母親の愛が嘘なのか、真面目に分からないです。

最終的にやる気を取り戻したのも、主人公のアドバイスと、就活君のプレゼントで奮起しただけで、情けなさは払拭出来ないよなあ。絶対家出する宣言も、他人の助力を自分の実力を勘違いしたおバカさんのウスラトンカチ発言としか思えませんし。ノコノコお家に帰って言う台詞じゃない気もするしね。

 

就活君は相変わらず意味不明。「人は簡単に死なない」という配信者への励ましの言葉も、面接官の死を忘れてるみたいで薄っぺらかったけど、まあこれは嘘も方便ってことでまだ分かる。

でもなあ、牛から「それだけのリスクを負ってでも叶えたい願いがあるからグランプリに参加している」と言われて、「人の命よりも大切な願いなんてあるんですか?」と反論するのは、何が何だかワケワカメすぎるんだよなあ。面接官の願い聞いた筈だよね?前回「死んだ人を蘇らせることも出来るんですか?」とか聞いてたよね?「世界をより良くするもの」とかグランプリのこと称賛して、平然と参加してたよね?

 

牛はヘボキャラで良いのかな。イキリ立つ割に主人公のかませ役でしかない気がするけど、就活と配信のキャラの酷さに掻き消されて、かませとして主人公を際立たせる役割すら全う出来ていない気がするのは私だけ?

 

今の所、アギトっぽい(ここ重要)佐橋サウンドと、羊の人がちょっと子悪党ムーブをかましているのが楽しい位です。傾向的に、彼も掘り下げが始まった途端、ティッシュ一枚よりも薄い人物像を延々と見せつけられそうで今から怖いけど。