しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

リコリコ視聴記録①

遅ればせながら「リコリス・リコイル」をやっとこさ視聴し始めました。

現在7話目まで観ましたが、微妙に好みに合わない作りをしてるなあということで、愚痴も兼ねての視聴記録となるのであしからず。

 

  • 主役二人はどっかで観たようなキャラデザだけど、お肌が柔らかそうで可愛いし、ビジュアル的には文句なし。他のリコリスを露骨にブ(自主規制)に描いてきたり、「千束とたきなは文句なしの美少女なので、胸を張ってブヒってください」という、公式のお墨付きも心強い。

 

  • 反面、キャラの内面の掘り下げは大雑把気味。序盤のたきなのDAへの執着等、背景を描かないので漠然としてて実態が掴めず。テロや通り魔的犯罪が秘かに横行するハードな世界観を展開しながら、たきなと千束のポップでほっこりしたやりとりを中心に話を回す割には、肝心要の当人の「何故そう思うのか」へのツッコミが足りず、互いが距離を縮めていくことの重大さが伝わってこないので、一つ一つの要素が安いパロディレベルに堕ちてる印象。

 

  • 第4話以降、たきなが抹殺路線から不殺路線に切り替える経緯も不鮮明。千束のやり方に反発していたのが、DAから追い出されてやさぐれていたのを「前を見よう」と説得されただけで、仕事の仕方まで変えるのは謎の一言。優秀な千束への嫉妬心から彼女に突っかかっていたにしても、たきなのコンプレックスを刺激する場面が特に強調されていたかというとそうとは思えず、心情の変化に力を入れない作りという印象。第4話以降、千束を気遣うたきなの良心がそこそこ描かれるものの、そもそもの始点がボロボロなので悉く滑ってしまうというのが実に惜しい。

 

  • ハードボイルド風味ガンアクション自体はめたんこカッコいいけど、良くも悪くもパロ感覚。ハードボイルド映画鑑賞を趣味(?)とする千束が、実際の銃撃戦で超能力で弾を避けながら、ゴム弾の使用で不殺主義を貫いてみるのもそうだけど、ゆるくてちょいおバカな掛け合いが基本なだけ、徹底してニセモノ感覚を与えてくる感じ。なまじアクション自体がそこそこ頑張って描かれてるだけに、鼻についちゃう。

 

  • 物語のテーマ的にも、この手の胡散臭さから来る臭みはある程度狙ってたんだろうけど、偽物としての意味付けを文芸面で担保出来ていないので、個人的には既存のジャンルに対する冷笑に近い物を感じる所。JK二人がイチャイチャする過程をがっつり描きつつ、ガンアクションにも張り切りますなら分かるけど、肝心のイチャイチャがニリンソウ手前レベルなので、これならアクションはショボめで抑えた方が未だ良かったかも。それで今日の大ヒットに繋がるかというと、大いに疑問が生じるのは分かるけど。