しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン36話

ドン36話「イヌイヌがっせん」

 

獣人が悪女として演じている可能性も大ですが、滅茶苦茶欲張りな本性を見せる夏美がエグイ(笑)

鶴の獣人曰く、「みほは夏美の夢」とのことですが、美容師の仕事でも表彰される程成果を出し、家庭ではダメな夫を支え続けた、公私共に女として完成された存在であったみほとは対照的に、夏美の方は美容師の夢も役者と言う本業も全部鳴かず飛ばずで、彼氏含めて自分に群がる男の世話を平然と受け入れるだけのダメ女として描かれたりと、何やら散々なキャラ付け(笑)

 

金持ち男の世話には「私が払う訳では無いから」とあっけらかんとし、ついさっき知り合ったばかりの行きずりのJKの分もおごらせる一方で、犬塚に対しては11話でローンを組もうとした彼に一応の気遣いを見せたり、はるかに対しても「彼氏」として存在を仄めかしたりと、他の連中とは一線を画した扱いのようで、彼への愛が嘘とまでは言えないのですが、貧乏役者である犬塚の立場を論うことで、犬塚以外の男の世話を受けることを正当化しているようにも見え、人間のセコさが伝わってきます。

獣人が言うようにみほとしての生き方が夏美の夢であるのであれば、夏美も何処かで今の生き方ではない、母性溢れる自立した強い女としての自分に憧れていることになります。貧乏人の癖して36回払いのローンを組んでニコニコしている犬塚なんて、夏美に対して尽くすことに生き甲斐を覚えていると言っても過言じゃないので、下手をすれば破局する可能性もあるわけで。そういう欲求を満たすためには、みほの仮面を被って雉野つよしという卑屈な男と所帯を持ち、彼の惨めな境遇に寄り添い、支える良妻を演じる必要があると。皆に助けてもらいたいけど、溌剌と主体的に生きる自分も実現したい。そんな我侭女の欲望に取りつかれた獣人(欲望に取りつくヒトツ鬼と対比になってるわけですが、今の所何を意味するかは不明。)が、犬塚と雉野という二人の男の人生を弄ぶと。なんかドロいなあ。

 

それにしても、鶴獣人のデザインのショボさはどうだろう。引っ張った割に猫獣人の頭がとんがっただけにしか見えんのはどうかと思うぞ。ジェットロンの玩具じゃないんだからさあ。

 

雉野は犬塚獣人をストーキングして逆に襲われる(飯を口に突っ込まれる)羽目に。オリジナル(だよね)犬塚によって獣人犬塚は葬られましたが、その光景は誰も目撃していない上に、雉野はいよいよ犬塚の奇行の被害を受けたわけで、不信感は更に強まりそうです。

しかしまあ、こうしてみると雉野も立派な被害者というか、バカ女の我侭に巻き込まれて人生狂わされてるだけだよなあ。みほのことが無ければ、イキリつよしになることもなく、他人を殺すこともなく、ヒトツ鬼になることもなく、上司に暴言吐くこともなく、卑屈ではあっても割と平和に生きられたのでは?