ドン48話「9人のドンブラ」
はるかの漫画で暴れ剣モードのムラサメを封印した理由、一応あったみたいですね。終盤に向けてはるかに今一度自分の「夢」を大事にするよう告げるソノザの存在はそこそこに大きいです。
てか、ここでムラサメに触れることで、「ムラサメの出番はもう無いよ」と言われているような気がしてならんのですが(;^_^A
ジロウの顛末はあっさり過ぎるというか、引っ張った割にはショボイなあというのが拭えず。幻影扱いされていたルミちゃん達も、元々ジロウの視界の外で勝手に生活し勝手にリアクションしと、人間として描いていたのを無理矢理幻影設定にした感じだしなあ。ジロウを村に留める為には、幻影とはいえ絆を育む対象としてのリアリティが要求されたってことかもしれんですが。
ジロウが堕ちることなく這い上がったというのは、彼なりの強さの証であるといえばそうなのですが、如何せん尺の殆どを会議とシゴロクのDQN行為とヒトツ鬼のイチャラブにつぎ込んでいたのと、ジロウ本人も(二重人格だけど)一人で悩んで一人で解決と言う放置っぷりだったので、悲痛な現実を前に立ち直るヒーローの格好良さを十二分に描けていたか問われると大分厳しい所。要素の圧縮っぷりが個性の一つになっていた「ドンブラ」ですが、今回は流石に無理があった感じ。
統合された人格についての描写も、それぞれの人格の口調が交互に出ている以上でも以下でもないので、実態が分からないというのが本音。なまじ人格が二つあることで、同じ喪失体験とそこから来る悲しみを共有する者同士で一緒に歩いていこう的な流れになったのかとは思うのですが、せっかく合わせたのだからもう少し変化の様を分かりやすく見せて欲しかったところ。
脳人と縁を紡げなかったことで意地を張っていた様子の猿原も、ソノイの「誠意」のおかげで彼に重要な役目を任せるようになるなど、精神的な成長を見せここは素直に熱い所。
タロウのヒトツ鬼吸引が「策」で、犬塚もそれに気づいていたからこそ敢えて作戦立案から退いたらしく(彼も一応ソノニとの関係においては不和の要因ではありますが)と、お供達への信頼感が強くなっていった描写はこれまでもありましたが、その総まとめ的な描写で良かったかと思います。
再び追われる犬塚。罪状は不明ですが、翌週以降明かされるのかな。
彼氏が指名手配されるや否や訳がわからず焦りだす夏美のリアクションは当然ではあるのですが、貢がれ生活が板についていたらしいのを考えると、身勝手な部分が出てるんだなあと思わせます。
次回は王様鬼(だよね)とイエローレーサーとジュウオウバードが登場。甲虫っぽいデブデブしいデザインは好き。このところリデコ系ばかりだったから余計にね。
あ、機界鬼と暴太郎鬼は出ないっぽいね。
