しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

ロボット110番④

「ドンブラザーズ」のまとめが中々仕上がらないです。熱が高い内に書き上げたい気持ち故に己が文才の欠如を呪う一方で、心の何処かに「5月のVS物の後でも良いじゃん」という甘えもあったりと、実に恐ろしきは「心の弱さ」と痛感する今日この頃です。

とにもかくにも、良し悪し色々あったけど大好きな作品です。滅茶苦茶久しぶりに充実したニチアサキッズタイムを過ごせた1年だったと思います。

 

という訳で、気分を変えてガンちゃん行きます。

 

第9話「お金のなる木見つけたぞ」

貧相な風流人風のおじいさんが実は大企業のトップでしたといった、手垢塗れのギャップオチのお話。

ああだこうだと騒がしい展開が続くも、その一つ一つがぶつ切り状態でお話としては吸引力に欠けた内容。お手伝いの仕事で失敗したガンちゃんが、おじいちゃんを探してほしいという子供の依頼を快く引き受けたまでは良いものの、お金のなる木騒動やら河原のお爺ちゃんを信じる信じない云々で捜索活動が有耶無耶になったりと、失敗続きのガンちゃんが見せ場を作る流れが、話の中で用意した諸要素を消化することに手一杯で崩れてしまったような感じ。特にお金のなる木については、中村姉弟のガンちゃん支援ノルマを達成するために無理矢理でっち上げた感が強く、あれこれやろうとして結果的に中村家の「中」は中途半端の「中」という印象が募ってしまう所。

 

第10話「歩かない少女」

ゲストのお母さん、息子にかかりっぱなしで娘には一瞥もくれないという訳でもなく、娘が怪我をしたらちゃんと心配したりと、子供は平等に愛しているけどヒステリックで落ち着きが無いので愛情表現が歪みがちになるという感じが出ていたのは良かった部分。旦那が家を空けている故の責任感という描写の補足も効いており、下手をすれば話の都合で娘も愛し出すみたいな突飛極まりない展開になりかねなかったのを、巧く処理したなあと感心。

一方で、睡眠不足を強要してまで息子に勉強させるスタンスが改善されたかというと至極微妙で、最後も「娘を理解できなかったのは反省すべきだけど、娘も分かってくれたみたいで良かった」という、自分の能力的な至らなさを自覚しただけで子供にかかる負荷についてはあまり理解しきれていないというのが、ハッピーエンドとして捉えるべきか頭を悩ませる所。ガンちゃんの活躍も、中村家がそれらしく褒めそやしていましたが、愛情に飢えた女の子の気持ちに寄り添っての行動というよりは仕事上の依頼をやむを得ずこなしただけという感じなので、ゲストの母娘の仲直りの機会を作ったと言えなくは無いけど、あくまでも結果論でしかないという感じなのが痛い。

とはいいつつも、ケイ君がちゃんとイヤなエリート(ライバル)としてキャラ立ちしていたのは拍手を送りたい所で、修理や家庭教師でしこたま稼ぐ有能っぷりを見せつつ、自分の実力を鼻にかけて誘拐の捜査協力についても南田巡査に「特別捜査費」を要求する不遜っぷりを披露し、それでもいざ捜査に協力したらしっかり居場所を突き止める実力は健在でという風に、キャラクターとしての強度はこの1話で大分上がりました。着ぐるみキャラが少ないんだから、これ位やんないとね。