しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

ロボット110番⑥

今回も4話分。

第15話「計算は苦手だよ」

全体的にとっ散らかってる感じ。

無許可で拾ってきたロボットの運送代を本人に請求する廃品回収業者、息子(と家計)への悪影響を懸念してロボット達に立ち退きを要求しながら家賃収入を予算の当てにするママ、ダメダメなアイデアでガンちゃんの失敗を増やして反省もなく出来るヤツキャラを崩さないケイ君とパールちゃん等、理不尽な描写も目白押し。

 

第16話「大発明!バッテンメーター」

気が弱い故に家業の手伝いを諦めていたラーメン屋の息子がガンちゃんの奮闘に影響されて手伝いを始めるという筋書ですが、一足飛びに接客からではなく皿洗いからスタートするという、「自分の弱さと向き合うことを恐れず、少しでも出来ることを見つけて挑戦していく」という地味ながらも着実な変化の描き方は好印象。

黒字計上のガンちゃんをバッテンパンチるミスターチーフ。予告の狂ったガンちゃんもヤバいのでしょうが、「習慣」を言い訳に部下を殴る上司は素でイカれてると思います。

 

第17話「パールの涙は真珠です」

トラックに轢かれてクルクルパーになったガンちゃん。トラックの衝撃だけじゃなくて、チーフのパワハラパンチのダメージの蓄積も大きかったのでは?

当のチーフに至っては責任を感じるどころか「ガンちゃんをメンバーから外すことを考える必要がある。働けない者を抱えておく余裕はない。」と、おかしくなった社員を解雇する算段(多分退職金も労災も無し)を始めたりと、「愛嬌」の類を徹底的に排除するキャラ付けに相変わらず戦慄させられます。ラストでもガンちゃんの快復を祝福しようとしてバッテンパンチを誤射したりと、ロボット博士何考えてこんなん作ったん?

ただ、冷徹なまでに金勘定に厳しく、採算に合わない行動をする部下は容赦なくぶん殴るチーフの性質はロボットセンター設立に躍起になるからこそと言えなくもなく(その過程で暴力への抵抗感が麻痺し嗜虐心を満たす喜びに囚われ始めた可能性が大とはいえ)、故にパールちゃんが言うように「同じ目標を持つ4人の仲間」の一人であることに一応変わりは無いのだなと。傍から見たら暴力に彩られまくったクズ上司も、いつも失敗ばかりな上に事故でパーになった同僚も、仕事は出来るけどナルシズムが過ぎる同僚も、そのクセと欠点故に排除するのではなく、共通の目的の下仲間として協力し合わねばならないということを、自分の身を酷使することで訴えかけようとしているのは良かった部分だったと思います。

殴る蹴る脅す罵るが横行するシビアな関係性の中で、それでも常時顔を突き合わせて働く関係性が成立するのは、個々人がそれぞれに同じ生みの親に対する敬意や親愛に基づく目的を持っているという一点で同士だからであり、それはつまり「同じ目標故に反目し合うのなら、同じ目標故に繋がれもする筈だ」という本作独自のロボット像とロボット同士の関係性(その中で提示される理想と可能性も含めて)と言うものに繋がってくると。当初は色々アレに見えたドライでバイオレンスまみれの交流模様も、17話まで観るとそこそこに美味しさも出てきて、これはこれでアリなのかもと思ったりする今日この頃。

 

第18話「ガンちゃんはだれのもの」

社長の子供になっても遊べはするんじゃないかな。

遊び相手としてガンちゃんを取り合う子供達が描かれるのですが、「そこまで人気だったっけ?」という疑問の方が強かったり。

今回もチーフの「言い訳」が炸裂。ワザとやってるとしか思えないんだよなあ。