しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

20周年なので「スクライド」を観返す③

  •  ロリ水守とイチャイチャした1年後、劉鳳の母親と飼い犬が謎のアルター使いによって殺され、劉鳳のアルターもその際「完成」したことが判明。水守の知らない間に、冷たいDQNハンターに変貌した理由もここにある様子。

 

  • ホールド本部に連行され、拷問めいた処置で痛めつけられながらも、負け犬主人公は勝った方の主人公と戦う気満々。再三のアピールにも関わらず「Cマイナスのアルター犯罪者が、この俺とか?」と相も変わらずの言葉攻めであしらう劉鳳に「人を勝手にランク付けすんじゃねえ!(実生活で使いたい台詞)」と殴り掛かるカズくんですが、アルター生成途中に不意打ちを食らい、例のゴムバンドモドキに縛られたまま露出したカズくんの腕がなんだかすごく痛々しい。

 

  • やる気まんまんのカズくんに、母親と飼い犬の仇である「雷を伴う右腕が黒く左腕が白いアルター使い」について尋ねる劉鳳ですが、自分の都合だけで聞く耳を持たないカズくんに激怒し「貴様のような奴が居るから、アルター使いは世間から偏見を受ける!」と生の感情を剝き出しに。アルター使いから大切な存在を奪われたから、"自分も含めて"アルター使いを嫌悪している」訳ではなく、「アルター使いだから"悪"なのではなく、それを決めるのはアルター使い個人の人格である」というスタンスに留まっていることが読み取れ、一時期まで自分の異能に怯えていた劉鳳が、同じ異能者の蛮行による喪失体験をきっかけに自己嫌悪に陥らなかったのは、彼の異能を認めて受け入れてくれた水守との交流が心の防壁になっていたからで、故にそっけなく振舞っていても、水守への根本的な「気持ち」は変わらないという、劉鳳の心根が想像できて、中々意味深な一幕。

 

  • 劉鳳に相手にされず泣いちゃうカズくん、牢屋にぶち込まれて虚ろな目を浮かべるカズくんと、腐ったお姉さんたちへのアピールも抜かりなく。

 

  • 拷問とわずかな尋問からの厳罰という、ホーリーのカズくん達「アルター犯罪者」への処遇に疑問を抱く水守さんは、その考えの甘さを劉鳳に指摘されながらも、反抗的故に無期限労働の刑を言い渡されたカズくんに注意を促す為、「単身」「無防備で」「犯罪者」が収監された「牢屋のロックを解除」したりと、隊長の忠告まるで意味なし。

 

  • ホールドの一般隊員に化けて脱獄を図るカズくんですが、ニクイ劉鳳を目にするや、すかさず変装を解いてシェルブリットを発動し、不意打ちパンチ。さっきまで「借りっぱなしは性に合わない」とかっこよく決めつつ、出会い頭の不意打ちで襲い掛かるというのは、それでいいのか?満足なのか?

 

  • 互いの名前を教え合い、その名を「刻みあう」カズマと劉鳳。カズくんに人質兼運転手として連行された水守ですが、自分で「脱走」のきっかけを作っておいて「後悔することになるわよ」と一方的に責める姿が実にクルクルパー。

 

  • 水守さんはクーガーの現実パンチを食らいながらも、自分の考えを変えない「強い人」という位置づけなのでしょうけど、劉鳳に甘さを指摘されて思慮を経た描写も無く、考えなしに「犯罪者」へ接近し、その結果生じた「責任」を受け止め反省する素振りが見られない為、自分の考えに凝り固まり、浅知恵で色々やらかしている非暴力平和主義系DQNというイメージもまた強まる所。

 

  • クーガーとの「再会」、そして君島君との合流からの「帰還」。ムカつくホーリー野郎から金品を強奪して来たぜwwwwとDQN行為を嬉々としながら披露し、君島君と一緒に、やったぜベイビーとゲラゲラ笑い合うカズくん。ただの「仕事仲間」ではなく「友人」でもある、といった関係性の見せ方は巧いのですが、主人公が3話目にしてモノホンのDQN(窃盗犯)になるとは思いませんでした(笑)

 

  • 最後の最後で倫理観の崩壊っぷりを披露しつつ、絶体絶命の状況を二話かけて引っ張り、それでもちゃんと五体満足でかなみちゃんの元に戻ってきたカズくんというのは、ストレートに好きなオチ。