第35話「わくわくハロウィン! 負けるな、まなつ!」
私の中で、本作に対する印象が「25分弱の尺で作られた星の子ポロン」として固まりつつあるのは、良いことなのか悪いことなのか。今回に限らず、毎週超展開の連続なのは作風として承認(?)していいのかも。
☆反省するふりをしながら装飾で遊ぶなし
皆のやる気パワーを駄目にしてしまい「これまで巧く行ってたのは皆がいつも助けてくれたから」と自分の未熟さに気が付くのはまだしも、逆に言えば「これまでずっと自分の力で成功してきた」と無意識の内に思ってたということで、なんだかトホホな気分になります。別に仲間なんてイラネってタイプの人ではなかったように思うのですがね。
で、考えなしで行動するまなつちゃんが、皆のいいなりに変わるのもどうかと思います。「まなつはバカのままで良いなぜなら皆がフォローするから」って理屈なのでしょうが、周りが言ってることに誘導されるだけで、その実本人の主体性が殆ど功を奏していないのはどうしたわけでしょう。「敵の攻撃を利用して仲間の窮地を救う」というみのりん先輩のアイデアと突然湧いて出てきた「正面からの攻撃が困難な敵に正面から挑む」というまなつイズムとの葛藤も、当たり前のように前者が優先され、仲間の意見を受けたまなつが何を思って実行に移したのかも伝わりにくければ、後者の唐突感と不自然さが余計に際立ったりと、魅せ方もアレでしたし。
まなつちゃんが「自分の欠点を認めた」ことを進歩としているのでしょうが、これがこのままで終わりって言うなら首をかしげる所です。
☆これでも一応女王候補なんだよなぁ
まなつが勝手にやる気パワーを吸引したことにキレるローラですが、あなたが居なかったからこんなことになったのでは・・・・。
そもそもやる気パワーを元に戻す役割がローラで固定されているというのもどうかと思う所です。人間でも吸引は出来るみたいですが、何故か人魚が吸引しないことには元の持ち主に返すことは出来ないという謎仕様がイミフすぎますし、かと思ったら別のヤラネーダに吸い取られたやる気を元に戻した時に一緒に回復してるしで、結局チョンギーレさんが侵攻に来てくれたから助かりましたという、敵に借りを作った感のあるオチなのは、絶妙に情けないと思います。
てか、わざわざ普段使わないアクアポットを持ち込んで戦闘に及んだ辺り、てっきり自分が使うつもりだと思ったのですがね。
☆オバケ屋敷とキャンディ、どこで差がついたのか
皆の言うことを聞いていれば―という反省も、周りの皆もアレだった為迫るものがありませんでした。
まず、ポット=ローラじゃなきゃ使えないと思い込む発想がいまいち分かりません。普通にポットの持ち主がポットの機能を使っているだけにしか見えなかったですし。目の前で護る対象が壊されそうとしている所で、リスクがハッキリしない物事に躊躇するというのは強引さが否めません。(そもそも肉弾戦なりで敵を別の場所に追い込めばいい訳だし、それかローラを探しに行けば・・・。)
まなつがポットでやる気のふりかけをしようとした時も「戻る・・のか」と言いつつただ見ているだけだったので、むしろまなつちゃんの方が、ノー根拠な思い込みで目の前の危機を前に尻込みしなかっただけまともに見えてくる所です。
☆追伸
こうもりくるるんきゃわたん