第36話「「来たよ!人魚の国・グランオーシャン!」」
☆ひらけゴマしてるくるるんかわいいいいいいいいい
「グラオシャ国民のやる気が無くなっていました」という話、毎度のように私が忘れているだけかもしれませんが、ローラの使命のバックボーンとしてそこそこ重要なネタの筈なのに、これまで殆ど触れられてこなかったのが大分驚き。地上の人間のやる気が奪われたから取り返すというのはプリキュア達の平常業務ですが、それ以外で何か特別なことをしたかと言うと微妙な話で、何もしていないのに「グラオシャ国民のやる気が回復してきましたまる」なんて漠然とした説明で納得してしまう一同のテキトー具合も含め、相変わらず入り込みにくい導入です。
そういえば、女王様は第17話でローラの解任を提案していましたが、ローラの返答次第では、自分の国の問題を他所の国の人達=まなつ達に丸投げってこともあり得た訳で、ローラの答えを見越していたにしても、女王としては大分軽薄な言動だったと思います。問答自体も、あくまでもローラの意思を尊重する気満々という感じで、他の国民や他所の国の人々のピンチには無頓着という独善性が垣間見え、半ば唐突に強調された諸要素が、女王様の人格に余計なケチをつけてしまった感が否めず。
他種族(人間)を見下し手前勝手に振舞う女王候補としてローラの人となりが描写されたのは、一重にこの女王との親和性の強さ故に、ということなら納得のいく話ではあるのですが、それがどこまで面白さに繋がってくれるのか、今の所不安しかないわけで。
☆国民一同の出迎えにやあやあとドヤってる感じのくるるんかわいいいいいい
故郷の復興に感慨深げなローラさん。だがちょっと待ってほしい。ローラが故郷のピンチを振り返ったことがあるだろうか。女王候補としてナルシズムに酔いしれてドヤるか、人間界で遊び倒すことばかり考えていただけに思える。
女王候補としてのローラの内面が、異常なまでの自尊心の高さに基づく自己顕示欲に集約されていたというのが率直な印象で、まなつ達との交流を経て他者への思いやりを培い、それが同国人の回復に対する感激を引き起こすに至ったという事なのかもしれませんが、その土壌となるローラとまなつ達との絆の構築は何度も書いているように・・・という内容なので迫るものは無く、そもそもローラが他の同国人をどう認識していたかも描写が薄いので、ローラ個人の秘めた想いの発露としても、変化の象徴としてもまるで劇的にならないのがどうにもこうにも。
☆リップが無くても息が出来ちゃう(当たり前)くるるんかわいいいいいいいいいい
水の中でも息が出来るリップを水泳の授業でも使おうと、ズルを公言するまなつちゃん。紛いなりにも海の男の娘で身体能力も高い彼女がそれを言うと、泳ぐことへの苦手意識で億劫になっているというよりは、水泳の授業そのものにやる気を見出せない子に映って仕方がない所。なんだかなあ。
☆飼い主からなでなでされなくて困惑してるくるるんかわいいいいいいいいい
女王の名前を聞いたまなつに、女王様は女王様でしょというローラの謎フォロー。女王志望で自分の名前にそこそこ誇りを持っている感の強い彼女らしからぬ対応。
くるるんスキーな女王様の性格を知っていた筈のローラが、くるるんを撫でなかった時は無反応と言うのもちょっと微妙な所。
☆ヤラネーダ化したくるるんきっとかわいいいいいいいいいいいいい
生き物をヤラネーダにしたら危険とのことですが、ただ強いだけでどう危険なのかは伝わりませんでした。使ってるチョンギーレ達も危機感0っぽいし。
ヤラネーダにされた生き物相手に躊躇なく殴り掛かるプリキュアさん達も中々決まってます。戦士だなぁ。
☆飼い主を心配するくるるんかわいいいいいいいいいいいいい
何故か人魚の国にあった記憶吸引装置を利用した作戦を決行したチョンギーレ達。ヘルクイーンもどきから言付けがあったのでしょうか。たまたまそこにあった機材を使った作戦だったら、機転が利くと言うよりは行き当たりばったりな感じが強いとこ。
☆みんなを心配するくるるんかわいいいいいいいいいいいいい
煽りまくるエルダ達相手に、「こんな奴らに負けたくない」と意気込むまなつちゃん。エルダとの和解フラグ、折れた?
☆激流がなだれ込んでも多分くるるん泳げるから心配ないよねかわいいいいいい
魔法の壁があったなんてそもそも知らなかったYO
人魚の国の薄暗そうな部分を仄めかしつつ、強敵の登場と国のピンチを一緒に持ち込んでくる展開は悪くないのですが、色んな要素があまりにも唐突に提示されるので、事あるごとに立ち止まってしまうような見せ方のテンポの悪さは相変わらず。まあ、くるるんがかわいければいいんですけどね。