最新話の感想を書く前に、これまでの内容についても語っておこうかと思います。
ざっくり言うと、「ジオウ」についてはあまり良い印象がありません(;^_^A
設定や客演がどうこうというよりも、主要人物の言動に感情移入できない為、一個の作品として魅力を感じません。
現時点までの主要人物については、以下の通りです。
【常盤ソウゴ】
まず第一に、強いのか弱いのかが全く伝わりませんでした。
人間の喧嘩を止められないほどひ弱なのか、人を襲う怪人に生身で突っ込めるほど勇猛なメンタルの持ち主なのか、ソウゴというキャラクターの現状が不明確な為、何を描こうとする物語なのかも分からなくなります。
魔王につながると言われる力を使うに至る経緯も、それ相応の切迫した状況が存在しない為、必然性が感じられません。EP02で「自分で選ぶ」ことの重要性をタイムジャッカーに説いていましたが、彼自身の決意に重さが感じられない為、言葉もまた軽薄さがぬぐえません。
未来人二人も微妙。
ツクヨミは思いやりがあるのかそうでもないのかが分かりません。
EP01でソウゴを喧嘩に巻き込ませるような言動に走ったと思ったら、その後は性格の良さだけに焦点が当てられています。それだけならまだしも、ソウゴの善良さを信じて監視していただけなのに、EP04では彼を「導きたい」と明言。ソウゴが魔王になるかどうかは本人の資質の話で括られていた気がするので、唐突に他人の助力に話が行くのは唐突感があります。
ゲイツについては、大切な人を失った痛みを知っているキャラクターという割には、ちゃっかりソウゴの大叔父の世話になっているというので、彼の苦痛が伝わってきません。将来手にかけるかもしれない存在の近親者との間で情が出来てしまえば、後でやりにくくなるであろうことは人の絆の重さを知っているのなら容易に想像できるところだと思うのですが。
住むところを確保するという位にとどめて、食事等は遠慮するといった描写にすれば、彼の心の傷が伝わったと思います。
【タイムジャッカー】
見た目がこぎれいな男の子と女の子というだけで、これといったキャラクター性は感じられません。
【ウォズ】
これといったキャラry
【大叔父】
作中唯一の常識人、というか素直に良い人。
それ故に、謎がありそうです。
不満点が殆どなのですが、EP03から比較的積極的な姿勢が目立っているソウゴはベルトの力に魅せられてるのか、大叔父は何物なのかといった物語の牽引力が微弱ながらも存在しているため、一応は視聴を続けようと思います。