しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

炎神戦隊ゴーオンジャー GP29~GP32

 

 GP29「大翔ヲトメロ」

ゴローダー登場回。

めっちゃくちゃ強い蛮機獣に妹を蹂躙された大翔は、仇を打つため単独行動に走る。

ガチンコ勝負で負けた上に大切な人を傷つけられたことで、エリートが挫折と無力感を前に簡単にダメになってしまうというのは面白いところです。

その暴走による弊害を、凡人の集まりたるゴーオンジャーが力を合わせて補うというのも、炎神戦隊の物語として筋が通っています。

 

GP30「友情ノパンチ」

敵のドリンクのせいで悪の心に目覚めてしまった走輔。

単純故に正義の味方として突っ走て来た走輔だからこそ、悪にもまた染まりやすいというのは皮肉が効いています。

そして、その弱さを「誰かの正義」が補うという意味でゴーオンジャーひいては炎神の相棒に役割を付与してきたのも皮肉だけにとどまらなくてよかった所です。

前回今回共に會川脚本でしたが、長所と背中合わせの短所に目を向けた内容が続きました。

 

GP31「歌姫デビュー」

純度200%の荒川脚本(笑)

敵味方の女性陣がアイドルになって地球を救うという見事に性欲しか感じられないアホ展開ですが、それを成立させる前提条件を中々上手く作っているだけに本気度の高さが嫌でも感じられてしまい、イタさもオバカもずば抜けた秀作ならぬ醜作ギャグ回。

女性キャストのビジュアルレベルが高いだけに、アイドルもののPVとしてもうまくできてるんじゃないかと思わせるだけに面白かったです。

そして、こういう作風の回でも普通に許容できてしまう広さがこの作品らしさなのかもしれません。

 

GP32「秘宝ヲサガセ」

シリアスを會川脚本が担い、リビドーギャグを荒川脚本が見せつけと、サブライターによるお仕事が光る流れにあって、メインライターによる微妙な回(;^_^A

ロマンを求めて宝探しをしていたわけでもない親子が、ロマンを目の当たりにしてもう一度現実に帰ろうとするという展開はやや分からなくもないもの、販促回にドラマを盛り込んでみようとしたものの、まとめるのに手こずったのではというのが正直な印象。

一応、連による「現実逃避」の指摘がされてはいたのですが、当人がそこを一度でも振り返ったことがないのでどうしても取って付けた感があります。

新炎神のお披露目という要素だけだと如何にも販促染みてしてしまうというのは分かるのですが、逆に足を引っ張ってしまい中途半端な形に。武上脚本は嫌いではないのですが、話の回し方には賛同しかねるところがあります。