しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第23話・第24話

第23話「好きすき超魔球」

ダンはまあしゃあないとして、一緒になって遊んでいるボーイは、かつての真面目キャラの片鱗は何処にもなく。まあ大獣神が生き返った上に一応ドラゴンシーザーも加わった状況で、やたらバンドーラ一族相手に焦り気味なメイの態度の方が不自然か。杉村脚本は良くも悪くも思い付き先行タイプなので、展開の軽快さや見てくれの派手さはそこそこなんだけど、繊細さに欠けるのがいかんなあ。好きな子相手に素直になれないゲストの少年の台詞回しも、微笑ましいを通り越してただの説明台詞だしなあ。

 

ダンとボーイがメイストーカーにされて戦闘不能になったことで「こんな時ゲキの兄ブライがいてくれたら(やたら説明的!)」とブライに頼りまくりなゴウシ。うーん、気持ちは分からなくもないけど、なんか情けなくねえか君ら。思わず頼ってしまう程強い戦士かというと、なんだかんだゲキにやられてるので実際そうでもないし、てかこれまでずっと敵として暴れまわってた訳で、改心して仲間になったとはいえ、強力な仲間として信頼しきる程頼もしさを見せていた訳じゃないしな。強敵として立ち回った戦士が仲間になったというのに、その関係性の積み重ねが薄くて、ブライを頼るゴウシの台詞が甘えに近いものに聞えてくるんだよなあ。

まあ、あのイカツイ体躯にやたらリキの入った叫び声と、どことなくバタ臭い顔つきがネタキャラとしての資質満点ということで、ピクシーの能力で愛車のサイドカーに惚れるという扱いは、スタッフも同じものを見ていたということで好感度が高いです(笑)

 

ゲストの少年、ピクシーのせいで好きな子がストーキングされても、ピクシーの能力を利用して彼女の心を奪う事しか考えていなかったのが、急に「かわいそうだろ」とか言ってストーカーを蹴散らす場面は、ピクシーの能力を当てに出来なくなったから良い所を見せるしかないという、打算的な振る舞いに切り替えたと見た方が良いのか。少なくとも「優しい」という片思い相手の人物評価はあんまり伝わってこなかったな。

にしても、この二人の少年少女に対して、「ピクシーを捕まえて」と言い出すメイはちゃらんぽらんが過ぎるぞ。見た目はコスプレした男児でも紛いなりにもドーラモンスターなんだからさ。ウルトラマンレオ」だったら死んでたぞ。

 

 

第24話「カメでまんねん」

まとまっているとは思うけど、独自の旨味も無いだけに退屈な回。荒川さんらしいっちゃ荒川さんらしい。

守護獣サーベルタイガー、美声で人格もまともそう。合体するとおかしくなるんだね。

体が壊れるまで走るという割ときつめの試練を耐えたボーイはヒーローらしいとは思うけど、彼に担わせる根拠は何処にあるんだろう。人参を克服した意思の強さ?子供の横暴に最後まで付き合った寛容さ?まあ、なんだかんだで苦労人属性だとは思います。