しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

王様戦隊キングオージャー 第12話

まず最初に、「行間を読む」というのは、ダラダラ説明しなくてもある結論に辿り着くために、それを形成するのに必要な要素を全てばら撒いた上で成立する行為であると考えています。

 

 

「キングオージャー」が読ませているのは行間ではなく、ただの空白だと思います。無い物は無いんです。

 

ゴッカンで裁判にかけられるジェラミー。誘拐は分かるけど、「国家反逆罪」の要件ってなんなのでしょう。

三大守護神を奪ったから?王権のないものがシュゴッドを独占するのは不味いってこと?でもデスナラクの計画を潰してくれたという一点も加味したら、むしろそれなりに酌量の余地がありそうなものですが、いきなり「反逆罪」とか怖すぎちゃいますか?

しかも王様の資質を批判されただけで「侮辱罪」も加わっちゃうとか正気じゃないっすよ。態度がアレとはいえ、情報を全て聞き出す前に有罪扱いだし、中立?法?食えるの?って感じ。もうリタさんはもっふんヲタとして生きていくしかないんだね。推し活頑張って!

 

カグラギはラクレスに妹を人質に取られているようです。そんな状態なのにラクレス失脚運動に参加してたの?失脚してヤケになったラクレスの手で妹こ〇されるかも分からない訳でしょ。ラクレスにあの時ギラが死んだことを伝えたのはカグラギである以上、ラクレスの怒りの矛先は彼に向くのが当然だろうし。そんな設定追加して大丈夫なの?

 

ジェラミーはバグナラクと人間とのハーフだったらしいです。気付いてくれない皆に怒っていましたが、いくら王様+反逆者が無能でも気づきようが無いですよ。

何せ

・自らを体の状態を教える「ウン〇」に喩える

・「狭間」と自称する

・人間とバグナラク両方にヒントを与えた

これしか情報が無いのですから。

冒頭でも書きましたが、行間を読ませると言うのはバカみたいに説明して納得させるのではなく、ある程度結論を成立させる為に足りる最低限の情報を揃えた上で、読み手に解釈を委ねる行為であり、今回の場合ジェラミーの主張を皆が理解する為には、バグナラクと人間が〇EX出来るという概念が前提になければ不可能な訳です。でも、そんな概念はこれまでの話で登場人物が認知していたようには思えませんし、ジェラミー自身も全く示していないので、どう頑張っても辿り着かない結論でしょう。

バグナラクと人間の仲を取り持つという目的だって、ただ漠然と情報を双方に垂れ流しているだけで、停戦させようとする意思や行動を示した訳でも無いのですから、この状況から「ジェラミーはバグナラクと人間とのハーフだから、全てを統べて手を取り合う王になりたがっている!」と解釈するのは、飛躍の域を出ない「妄想」でしかありません。

実際、ジェラミーのやってることは、一言デスナラクに停戦の意思を確認しただけで、断られたら只管彼をボコボコにするだけなので、やってることは5人と大差無いから、猶更仲良くしよーぜの意思を見出せないんですよね。中指立てても誰も心を開きませんぜ。

てか、裁判の時にジェラミーの武装は取り上げなかったんですね・・・。

 

なんか、バグナラクと人間との間に愛が成立し、その両者を結び付けようとする存在が現れてスゲーとか喜んでる5人でしたが、彼らバグナラク退治をどう捉えているんですかね。自分達がこれから戦おうとしている相手と仲良くしたいとか言い出す奴が出てきたら、「ん?どうしよう・・・。」とか悩んじゃうのが普通だと思うんですけど。リアクションがなあ、おかしいんだよなあ。

 

で、結局リタはジェラミーをどうするんですかね。まさかこのまま裁判なしで放置なんてことないですよね?彼女の言う「国家反逆」が王権の無い存在が守護神を所有することに当たるなら、ジェラミーの目的と出生を知っても容疑は晴れないと思うんですが。

守護神を奪った理由は分からないけど、なんとなくイイヤツそうだからいいやってノリになりそうな気がするんだよな彼女。情治すぎひん?

 

強いて褒める所を挙げるならジェラミーに対して言ったギラの「裏で糸を引いていたのか?」って台詞位かなあ。蜘蛛モチーフのキャラだけにね。

台詞回しはまあまあ嫌いじゃないんだよなこの番組。ジェラミーのはクドくて嫌いだけど。(どっち?)