虫頭しかいないゾ!
安定のキンオークオリティ。(悪い意味で)衝撃的なシーンが30分弱の尺の中で次々と更新されるので、感想が追い付かない暴力的なしょーもなさ。
金品を貰って反キングオージャーに鞍替えする民。これまでの掌返しに比べれば幾分かマシかもしれないけど、これを以て「人間の本性」だの言われても困っちゃうんだよなあ。「ドンブラ」程人間の浅ましさや執着心に焦点を当てて、個人の薄暗い部分を掘り下げてきた訳でも無いから、34話もやっているのに未だに人間の扱いが、主人公達を追い詰める為の「イベント発生装置」以上の印象を抱けないんだよな。
「同じ種族間で殺し合う」というのは、ラクレスがヤンマを始末しようとした時のことを指しているのだろうけど、そのことにやっとこさ気付くダグデドも大概だよなあ。つい最近絶滅ゲームを始めたとかなら分かるけど、何千年単位の昔からやってた訳でしょ?ヴァカなのかなあ。
欲望は人間を醜くするというヒメノの自説、自虐かな?
人間の民に手を出しても仕方がないけど、バグナラク民相手なら殴る蹴る場合によっては殺害もあり!キャベツじゃなくて差別なんじゃないかなあコレ。
武力の有無(その行使も含めて)や被害規模等色々あるのは分かるけど、欲に目がくらんだのは人間もバグナラクも同じな訳で、片方にはこれといったお仕置きはせず(カグラギが尋問していた位)、もう片方は物理的に痛めつけ、巨大ロボで始末する有様という扱いの落差があまりにも露骨なんだよな。
まあ紛いなりにもヒーローものの主役が生身の人間を甚振るのは難しいのだろうけど、散々「バグナラクと人間は平等!」と唱えながら、面白い位に扱いに差が出ていて笑うしかないんだよな。販促の兼ね合いもあって戦闘パートが必要だったのかもしれないし、予算の都合もあったのかもしれないけど、作中で展開された思想との乖離はどうしても感じてしまうよなと。ギラ達もその辺どう感じてるのか全然分からんし。
ギラ「シュゴ仮面様は凄い人」
一連の流れでこの評価に辿り着くのがハナクソ過ぎる。民の乱心はダグデドの作戦の下生じている訳で、その中で他所の国の品々を勝手にばら撒いて立ち回るシュゴ仮面を褒めたたえるとか、どういう頭してるんだよ。
「平和になったならよかった」ってのもフルオブ狂気だよ。ダグデドがチキューを狙っている上に、諸外国の国力が明らかに落ちているとしか思えない状況下で、そんな台詞が出てくるのか?
いくらギラの頭が弱いからといっても、台詞回しがあまりにも不自然すぎて、登場人物固有の自己表現というよりは、話の都合としか受け止められないんだがなあ。
シュゴ仮面、普通にバラすのかよ。まあ、大方の予想通りだから引っ張ってもしょうがないということなのだろうけど。
しかしこれなら、「なんちゃ仮面」とか言って仮面なんかつけないで、素直に「新しい王」だけで良かったんじゃないの?ラクレスが王様になったかどうかなんて、民からしたら今更大事でもないだろうしね。無駄が多すぎるよ。