しがない感想置き場

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王様戦隊キングオージャー 第33話

面白くは無いけどいつもよりマシ。

 

高笑いと共に子供達を励ますギラ。いつもの無意味な邪悪の王ムーブと違い、挫けそうな人々に対して敢えて強気で振る舞い、笑顔を絶やさぬよう訴えかける様は、素直に格好良かったと思います。上辺だけのドンモモごっこにようやく内実が伴ってきた感じ。子供を笑顔にしたリタのにらめっこも含めて、ここまでは素直に良し。

 

雑兵に捕まるアミィ。前回ソウジがこいつらを難なく一掃していたのを考えると、この扱いの差は酷いなあ。キョウリュウ本編だと二人とも戦闘力についてはフラットに扱われていた印象だし。

 

感情の赴くままアミィを助けようとするプリンスを見て「スカポンキング」と蔑むギラ。直情家であるという点ではギラも変わらないので、何かを乗り越えた先達の言葉というよりは、自分の問題を棚上げするアフォの戯言に聞えちゃう今日この頃。

 

ヒメノがピアノを演奏したら万事解決!それも知らない筈の曲を空で演奏!なんやねん。

苦しさから音楽を楽しむ余裕を失ったせいで、地球のメロディを聞けなかった(逆についさっきこの世界に来たばかりのキンオー組は絶望していないので、地球のメロディを奏でることが出来た?)らしいけど、要はキョウリュウジャー達の今までの努力は、なんら人々に希望を与えるものではなかったということだよなあ。確かに、今までも生身で挑んで状況が好転しなかったのを考えたら、応援したり勇気づけられたりというよりも、不安になるのが自然と言えば自然だし、即物的とはいえ、現実を一時でも否定出来る目先の美しさの方が、力になる事があるというのも、リアルといえばリアルかもしれない。そもそもキョウリュウジャー自身も、「ブレイブ」を奪われていると明言しているので、実際は諦めムードの中やけっぱちになってただけかもしれないけど。

 

キョウリュウジャー」の凄さが伝わるどころか、情けなさばかりがにじみ出てくるなんともはやなコラボ編でした。結局レッドとゴールドはなにやってるんだよおおお。