チブル星人、メフィラス星人、ペガッサ星人・・・
第9話「輝け!必殺の魔球」
目玉を潰された上にバズーカで手足を吹き飛ばされた挙句、必殺技を食らってオーバーキルの憂き目にあう宇宙獣士の絵面が鮮烈。
デザインもそうですが、敵の倒し方までも昭和のウルトラシリーズチック(笑)
剣の高校球児時代のエピソードが語られるのですが、望まぬ形で凶器として用いてしまった故に封印してしまった魔球を、宇宙獣士の目玉を潰すための武器として活用するという、「凶器としての魔球」を真っ向から肯定しにいく斜め上の展開が目を引きますが、その割に最後は「野球の球として」子供の前で投げてみせるので今一つ説得力に欠ける流れです。
第10話「恐怖の無人車軍団」
敵が利用するぬいぐるみを狙撃するチェンジマンと、作戦の為の捨て石とされるぬいぐるみに同情するゲーターの対比が印象的な回。
正義の為に覚悟完了なチェンジマンに対して、ゲーターはゴズマの悪事に加担しつつも染まり切れないということでしょうか(一方でチェンジマンには割と容赦がないのですが)
第11話「SOSココとキキ」
キキの声が可愛い第11話。
7話でタローを登場させた藤井さんによる脚本ですが、タローが敗れて屈してしまった者なら、ココ&キキは現在進行形で立ち向かい、一つの戦いに勝利した者として描かれており、二通りのケースでチェンジマンに恐怖と希望の両方を与えています。
第12話「ママはマーメイド」
三連続の果てに、ようやくウルトラ怪獣から脱した(多分)
子供との交流をシーマをおびき出す罠として断言してしまうさやか。
うーん、無理やりヒドイことを言わせて波風を立てようと考えたという感じであまり面白くない展開(;^_^A
さやかは何も言わないけど、子供たちが誤解して亀裂に繋がるという流れならまだしも、ある程度同情を示していた子供達の前で言うセリフとも思えず。
実の親の代わりにシーマを育てたウーバとの仲がけして悪くなかったことを振り返ると、子供達から母親を奪ったシーマの行動の裏には、自分の境遇を不自然なものだと言い切るような価値観や状況への怒りがあったのかもしれません。「母親と過ごせず、乳母に育てられた」というのが特殊な事情と認識されることが、シーマにとってはウーバとの絆を色眼鏡で見られることと同義であり、許しがたいことであったということでしょうか。
アマンガ星の女王には愛よりも憎しみが必要ということですが、これはゴズマのような侵略集団が跳梁跋扈する宇宙においては当然の価値観かもしれません。