第29話「ラッキー・ホラー・ショー」
ゲスト周りのエピソードに忘れられないこと、忘れられていないことを挿入する辺り、電王らしい回といえますが、面白いかどうかは別(笑)
クライマックスフォームは「心を一つにして発動する」という条件が提示されました。
第30話「奥さん花火どう?」
特に書くことなし
第31話「「愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)」
第32話「終電カード・ゼロ! 」
エラく強い敵が現れて電王もデネブも大ピンチ!という状況を作って、未来の恋人の記憶と引き換えに変身するしかない桐矢桜井の決断に厚みを出すのは良かったのでは。
うーん、愛理と桐矢桜井の関係はそれなりに積み重なってましたし、これまでも桜井自身星が好きなごく普通の青年としての顔も見せてたので、愛理と桐矢桜井が見つめあう場面はけしてスカスカフワフワの三流シーンではなかったのですが※、今一つ身に迫る程の存在感を出せてるかと言うとまた微妙な所。
良くも悪くも良太郎を軸とした周辺としてのキャラクターでしかなかなく、一個の主体としての実像を勝ち得る程までには至ってないというのが正直な印象。巧く言葉にできないのですが、それまでの話を振り返っても、「概念」以上の域を出ないのが率直な所です。
この辺は見せ方や方法論の好き嫌いも多分に関わってくる所だと思うので、何を以てキャラクターに血と肉を与えるのかは人それぞれの感じ方で大分変ってくるとは思うのですが、靖子先生の描き方は自分が求めるものとやっぱり違ってくると言うか。
良太郎が何を以て姉の記憶復活を恐れるのかははっきり言って全然伝わってこなかったのですが、桜井を思い出しかけてすぐに忘れた姉というオチを考えると、またすぐに忘れてしまうことを恐れたと考える方が自然なのか。
第18話で大雑把に「思い出すべきだ論」を唱えだした良太郎への反省の意味ももしかしたらあったのかもしれませんが、正直今更感の方が強くてやっぱり乗り切れないとこです
※愛理が割とあっさり桜井を思い出しかけた所はギャグめいて見えてしまったものの、
「感嘆に思い出すのも、記憶の脆さの裏返し」であるという主張として捉えればまあセーフか