しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

鳥人戦隊ジェットマン 第4話・第5話

 第4話「戦う花嫁」

 

▼香お嬢様

恐怖を抱えるからこそ、我儘で傲慢な一面を見せつける一方、命を張って戦う竜を尊敬し、他者を軽んじる北大路に反発してしまう。汚い言葉で彼を罵る豪快さは、井上敏樹らしさを感じさせる描写。

 

▼北大路総一郎「虫けらのような人間が何人か死んだところで、世界は変わりません。」

慇懃無礼な振る舞いの内に抱く黒い本音を、刺激的な台詞でぶち明ける香の婚約者。

世界を動かす存在としての選民意識を持ち、竜達は世界を維持する為の捨て駒としてしかとらえていない様子。

属性で人を判断し、他者の人格を尊重できない傲慢さが香の怒りを買ったものの、「バードニックウェーブを浴びた」という一点で、意思に関わらず一般人を戦いに引き込もうとした竜のあり方もそれに被っているところであり、ヒーローの滅私奉公的側面の残酷さが強調される所。そんなこんなで、出番は短かったものの、非常に好きなキャラクターだったりします。

 

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第5話「俺に惚れろ」

▼結城凱「惚れるんなら俺に惚れろ!似合いだぜ、俺たちなら。」

メカの操縦に対する恐怖心から足が動かなくなるものの、竜のトレーニングに耐え、自分の弱さを乗り越えようとする香。

そんな彼女の痛々しい姿を前に、訓練を辞めさせようとする凱。

凱としては、自分と同じように我侭な香が、竜の下で弱さを乗り越えようとする姿を見るのが自分に対する当てつけのように感じられると言う所でしょう。

一方で、そんな香に惚れるというのは、竜に対する対抗意識と、弱さを超えようとする香への敬意のどちらも含んだ気持ちの表れなのかなと。

 

▼三角関係

マリアに亡き恋人の面影を見る竜。自分を痛めつける鬼畜が、最愛の人である筈がないと思い込みたいのも道理。

マリアに首を絞められても尚自分の手を放そうとしない竜の姿を受け、弱さを乗り越える香は中々絵になってました。