しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

恐竜戦隊ジュウレンジャー 第15話、第16話

第15話「破れ!暗黒超剣」

 

改めて理不尽だよなあ。展開もキャラの行動も、全て気がふれてるとしか思えないもん。

 

バンドーラに捕まった子供達の前で、物凄い魔剣で強くなったドーラモンスターがゴウシに襲い掛かるという展開ですが、子供達が囚われているのに普通に応戦しちゃうゴウシがまず分からない。てかバンドーラ様も子供達を虐める訳でもなく、ただ柱に縛ってゴウシとモンスターの戦闘を鑑賞させてるだけだから、何のためにさらったのかもわからない。挙句、モンスターとの一騎打ちに勤しんでいたゴウシが、死に別れたお姉さんの事を思い出して「あの子たちは救わなければ」と言って、何の妨害も無くしれっと子供達を救出してしまうんだから頭痛い。ヒーローからも悪役からも放置され、思い出したかのようにさらっと救出されてしまう子供達のしょーもない扱い。一体何がしたいのかさっぱり分からない。分からないしか書いてないけど、本当に分からないんだもんな。

 

ゲキ達はというと、バンドーラ様の言うがまま、他人の家のTVでゴウシとモンスターの決闘を見物

劣勢のゴウシを画面越しに見ながら、「どうしたらゴウシを助けることができる!?」とゲキに尋ねるダン。いやあの、普通はまず外に出て探しに行くもんだと思うけど。突っ立ってる場合ちゃうのでは?

いやまあ、ゴウシの居場所が不明で焦る気持ちは分かるけど、それに対するゲキの解決案が「TVに突っ込むんだ!」だもんなあ。こんな脈絡も糞もないことをリーダーが言い出したら、「あ!とうとう気がふれた!」と不審がるのが普通と思うけど、メンバー全員何の疑問も抱かず「うん!」だもんな。いや、「うん!」じゃないよ。それで普通に戦場にワープしちゃう展開もどうかと思うけど。なんというか、たまたま閃いたとかそういうのを飛び越えて、根本的にネジが飛んでるようにしか見えないんだよなあ。

 

自分を作ってくれた茂君は斬れないという暗黒剣。理屈はともかく弱点の後だしというのはあまり感心しないなあ。もうちょっと匂わせてからじゃないとダメな気がする。でもこの剣、結局茂君に壊されちゃう辺りある種の子殺しだよな。後味ェ・・・。

 

茂君を大獣神に乗せるのは危険だと言うゲキだけど、危険も何も頭上に剣を振り下ろされてる訳だしなあ。暗黒剣がどうこう言う前に降りて避難させるのが筋だろうよ。てか、製作者を斬れないからと言って、製作者だから倒せるって発想もどうかと思うけどなあ。まあ、ある種の弾避けみたいな扱いだったんだろうけど、実際は超パワーで剣ごと叩き斬っちゃうもんな。青白く光る茂君は普通に人間やめてると思います。剣打っただけで人間やめられちゃたまんないっす。

 

まあ前回のアレと違って茂君は超いい子(すぎる気も)。アレと違って脅されて悪事に手を貸したという経緯があるのに、ちゃんと責任を感じてゴウシ達の為に特攻する好漢っぷり。ただ、弱虫だった弟が常日頃から自分を叱咤してくれた姉の為ではなく、ジュウレンジャーの為に勇気を出すというのはやっぱりピントがずれてるよな。おかげでゴウシとゴウシの姉のエピソードも結局単なる回想シーン止まりになって、超展開は嫌になる程豊富だけど、その分だけまとまりを欠いた話になったよなと。

 

 

第16話「クシャミ大作戦」

 

開幕、ボーイが作った料理に対し「なんだこの味わァ?!」「ノーサンキューだ!」と次々にダメ出しを行うゲキ達4人。ボーイが怒って飛び出して行っても何のフォローもしないゲキ。チームワークとは。リーダーの自覚とは。

挙句キレたボーイは単独行動。チームワークとは。てか、なんかキャラ変わってません?

高久脚本なので杉村脚本の流れなんか白根ということでしょうが、当の杉村脚本でも第6話で改められたはずのゲキのリーダーとしての自覚やチームワークなるものをしっかり描いていたとは思えず、チームがまとまるまでの過程を時間をかけて描いた前作「ジェットマン」とは悪い意味で対照的。そんな差別化要らないよ。

 

ゲストには、これまたキチガイみたいなガキが登場。自分のキック力に溺れてチームワークを乱したのを皆から反発されたのを根に持ち、無関係のボーイに当たり散らし、サッカー少年たちを逆恨みからくしゃみ地獄で苦しめるド外道っぷり。

後でボーイに謝っていましたが、態度が変わったのが協力者のピエロがドーラモンスターの正体を露わにした直後なので、「ヘンな怪人の味方をしていたことに不安を抱いた」以上のものを感じず、くしゃみで少年たちを苦しめることは別に問題ないよね的スタンスから変化が見受けられないのはどうかと思います。やったことの何がいけなかったのかに気が付いたという流れじゃないと、反省の言葉も薄っぺらいの一言ですし、そんなこんなで自分の何が問題だったのかを少年自身が気付く過程をしっかり描いていたとは言えず、チームメイトと仲良くサッカーを楽しむラストシーンはとってつけたような印象で、観るに耐えない出来。

 

大平さん(ナレーション)も団結がどうとか言ってるけど、敵の弱点に気が付いたのはボーイの単独行動中の戦闘が切欠だし、ボーイの単独行動について、誰一人反省する素振りを見せないし、言う程団結の重要性が感じられないというのはどうしたもんかな困ったなー。