この現代日本でこんなにスチャラカ極まりない番組が放映されていいのだろうかと思いながらも、最近は予想を超えるへっぽっこ体験に若干の期待を抱きながら視聴に臨んでいます。別に俺、駄作フリークでもなんでもないんだけどなあ。
開幕「もう遅いです。」と大二からダメ出しされるヒロミ氏。公式サイトで「誰もが帰りを待ち望んだ正義の男」(タロウの事？)と尾ひれ過剰気味に持て囃されていたのはなんだったのでしょう。「第19話に出てきた友達と協力して、フェニックスベースの人達を避難させた」という情報を伝える為だけに来たとしか思えませんが、ぶっちゃけフェニックスベースの中の人達のことなんて誰も心配してませんでしたよね。一応あそこに木村昴も一輝のガールフレンドとか居た筈だったのにね。そんなこんなで、誰もが気にも留めていなかった情報を後付けで持ち込んで、作品の穴を態々指摘するような作風。ドMが過ぎますよ。
一応、正義が暴走している(嘘つけただ強い奴にへーこらしてるだけだゾ)大二を、元正義厨として説得するという立ち位置が用意されたようですが、その時の台詞もアホらしさ満点だったからなあ。「悪魔が居なくなったから正義が暴走した」とか回顧していたけど、ヒロミの正義厨っぷりって、第1話で勝手に変身して悪魔を生んで二次被害出してる段階から発揮されていたとしか思えなかったので、どこをどうしたらこんな台詞が出てくるのか、本当に不思議です。そもそもこの人、五十嵐兄妹に丸投げ退場する前に辞表を用意して戦線離脱を考えていた人ですし、暴走する程正義マンでも無かったと思うんですがね。
五十嵐母は改めてクルパー。「大二は周りに恵まれてるから大丈夫！」とかいうてましたが、一人でおかしくなるんじゃなくて、暴走して現状の敵対勢力に手を貸してるって状態だからね。母親の立場としては、引っ叩いてでも叱り飛ばして、改心させなきゃいいけない状態なのに、なんだってこんな我関せずを貫き通しているんでしょうかね。結局、周りがこんなだから大二がアホになったってだけでしょ。
五十嵐父もなんだかね。「頼もしくなったな」と一輝をほめてたけど、彼、作中の扱いとしては、ちゃらんぽらんの父上の代わりに家業を勤め上げたって大黒柱的立ち位置なんだよな。それに対して「頼もしくなった」はねーやろ。今までどんな風に思ってたんだよ。シリアスキャラを演じていたとはいえ、もうちょっとなんとかならんのか。
父上の家族へのメッセージ、一輝にはもっとお節介になれって、これ以上一輝の思考停止とノー思いやりを助長させてどうするんだと。大二は逆にもっと我慢汁。やりたいことやってるだけにしか見えないぞ。さくらは可愛いってだけで強いって訳ではないんだな。てか、本来の自分では無くて演じている自分な訳でしょこれ。今生の別れになるかもしれないのに演技でビデオレターづくりって酷くねえか？一輝に対しても、「死なない」みたいなことを言ってたのに、死を予見してビデオレターを作ってたなんて言われても、いくらクルパーの彼でもどんな反応を示したらいいのか分からんと思うんだけどな。どうも中途半端。
博士はパパ博士との家庭の事情素直になれず、五十嵐父の手術にも乗り気ではない様子。「父親が家族を捨てた」とのことですが、何の話かさっぱり分かりません。
てか、パパ博士は手術もまともに出来ない体だったみたいだけど、大手術って言うよりはパパ博士の腕に問題があるだけだよねこれ。あかんこれじゃ患者が死ぬゥ！
一輝「手術キライ、父ちゃん死んジャイアン」→その時奇跡が起こった→父ちゃんの手術関係なしにスタンプが飛んでく→捕まえて一輝とバイスの二人で使って強化フォーム発現
ん？願望言って手術の妨害さえすれば、万事丸く収まるのか？
うーん、割とそんな風にしか見えなかったんだよなあ。五十嵐父の体を張った決意も、博士親子の手術も、ビデオの撮影に立ち会った常連さんの努力はなんだったんだ？一輝自身も父親を救うために、何かを成し遂げた訳じゃないよね。本当に運よく都合よく全てが運んで、新フォームに変身したようにしか思えないんだが。
てか、ベイルが最早その辺を徘徊して道行く人に喧嘩を売るだけのアル中親父みたいになってるのなんだか悲しいなあ。たまに人生訓めいた忠告をしてくれるところとか、それっぽい気がする。そうでもない？
雑魚ライダーズは扱いがもう・・・。
さくらはお手本のようなやられ役に。30分後のヒロインが暴力キャラでも乙女キャラでも上手く立ち回れているだけに、本当にもう・・・。
花はなあ。「ギフに味方する奴全員、ギッタギタにしてやる！」とか言うなら、大人しく自傷行為でもしていなさいと。
ウィークエンドの若いのは、正直顔も思い出せないレベルなんだけど、役者さんがどうとかいうよりは、描写のショボさが原因だから仕方がないね。花と一緒にやられ役に堕ちてますけど、なんか悲しいな。登場の仕方がアレだから、当然っちゃ当然なんだけど、何をやっても悲しいって評価に落ち着くのは、本当に悲しいことだよ。
