しがない感想置き場

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仮面ライダーリバイス 第28話

第28話「怖れを超えて疾風迅雷!己を信じ一心同体!」

 

もはやこれ「ドンブラ」の30分前にやってる「変な番組」という印象が強いです。

「ドンブラ」やってなかったらリアルタイムで観てないですよ。

 

ここに来て「行動こそ信念」と一輝達のノータリン精神をマンセー。いやいや、いつの間にそうなったん?リアクション描きなって。

そもそも私の中で博士というと、基本的に「余裕綽々で、使えるアイテムを渡してくれる陽気なお兄さん」って印象なので、特別行動力に欠ける人という印象ではないんですけどね。

確かに大二とカゲロウの一騎打ちの際に、大二の身を案じて強化用スタンプ使用に反対したという配慮を見せた展開こそありましたが、「変身する人間が死ぬ可能性が高い強化アイテム」を不用意に使わせるリスクを問題視するのは当たり前(なおヒロミは)だと思うので、彼の「変化」を描くことに全く意味を見出せなかったです。てか、このスタンプの件ってカゲロウの決断と自己犠牲で成立しているから、一輝達の貢献度ってそんな高くないし。

 

そもそも一輝って、リスクを背負って行動しているというよりは面倒ごとを考慮しないであれこれやらかしている印象しかないんですけどね。(大二とさくらもだけど)
口では銭湯を守ると言いつつ、4話かけて銭湯・ライダーと言ったり来たりの中途半端をかまし、有耶無耶の内にライダーの仕事に就くことを決意してみたりと、決断に至るまでの流れは基本gdgdだし、その後も弟にとって害悪でしかなかった筈のカゲロウ召喚に躊躇を見せなかったりと、考えるべき過程をすっ飛ばして、その場のノリでGOサインを出してるだけにしか見えないのですが。博士を信じたのもぶっちゃけ自分が元に戻りたかったからなんじゃねって話にも見えるし。

 

自分との戦いネタも全然楽しめませんでした。岐阜の子孫だからいずれヤバくなる云々と言われても、カゲロウのあれこれを考えると、悪魔側から勝手に譲渡・自己犠牲してくれる印象の方が強いし、脅威とは思えないしね。

バイスとのあれこれも意味不明。子供のころから支えてくれますた!とか言われても、子供の頃から今に至るまでの一輝がどんな気持ちで生きてきたのかなんて知りませんし、むしろバイスって母親を襲おうとして一輝の心労を増やしていた印象しかないのですが。家族を守りたいと言いながら、家族を襲った輩に感謝しちゃうスゴイクルクルパーっぷりですね。

弱さとの戦いと言っても、一輝の自分のどの弱さと戦ったのかが分からないです。バイスを助けるでとしか言ってなかったし。そもそも力に溺れたのは一輝ではなくバイスだった筈なので、バイスが自分の弱さと戦わなきゃ意味がないと思うんですけどね。一輝が自分の弱さを乗り越えても、バイスが乗り越えられなかったらバイスの意識だけが沈んでいくだけだと思うのですが。一輝が助けると言いながら、バイスがどう変わったのかもわからないしね。てか、自分との戦いにあのスタンプいるのかね。

 

「悪魔じゃねえ俺たちはリバイス」だと言われても、この作品における悪魔の定義付けってそんなワルい意味あったんすかね。悪魔のKAGEROの自己犠牲とか見てると、別に悪魔でも良いんじゃねって思っちゃう。

 

オルテガは脂肪した様子。前回、天才故に迫害されたという桃井タロウみたいな過去が発覚しましたが、こっちは家族にまで暴力を奮われるのでちょっとかわいそう。タロウとは対照的に「俺の言うことが分からない奴らは全員クズだ」というナルシズムと憎しみに飲まれて他人を傷つけることを是としたという事で、自分の薄暗い部分を乗り越えることなく死んでいったというのは自分を乗り越えた一輝との対比としてはアリだと思うのですが、一輝のはあんな感じだしオルテガの行動原理も前回ちょっと触れられただけだし、キャラクターとしてもセコく立ち回ってるだけのお兄ちゃん以上のものが無いので、トラウマで苦しんで「自滅」していった人という印象もさほど抱けないので、例の如く失敗していると思います。