しがない感想置き場

特撮番組とかアニメなどの感想を投稿します。

水星の魔女を観た⑧

この間ミオリネのプラモデルがお店に有ったので、箱を手に取って眺めてみました。

交換用のタイツ足パーツを「靴を履いていない状態」ではなく「靴を脱いだ状態」と紹介していたり、「如何なるターゲット層に向けて商品を作るのか」という開発方針が凄くハッキリしている様子で、素直に感心しちゃいました。

こんな商品も出たりこんな画像なんかもうpされたりと、スタッフ一同本作の目玉が何処にあるのか、徐々に気が付いてきている印象を受けました。自らの強みを理解するのは素晴らしいことだと思います。

その割には、今回おみ足描写が薄かったけどな・・・。

 

とまあ、足フェチ視点では少し前向きになれる「水星の魔女」ですが、3か月ぶりの本編は相も変わらずgdgdの極みで、出てくるMSも貧相で全くプラモやフィギュアの購買意欲が沸かなかったりと、ロボットアニメとしての面白さは引き続き期待できそうにありません。硝煙の匂いより、女の子の足の匂いの方が好きでしょみたいな。

 

そもそも本作におけるMSの扱いって、至極中途半端だなあと思います。今更ですが。

太った女の子が前回の事件を受けて「本物の戦闘怖い」と弱音を吐いていましたが、この学園で行われている決闘も、容赦なく相手のMSを切り刻んだり、ビーム砲を撃ってみたりと、人が死なないことが不思議な程の危険な行為にしか見えないので、ごっこ故の緩さと、本物故の厳しさの対比が成立しきっていません。

テロリストの「MSは人殺しの道具」という主張についても、普通なら当たり前のものとして理解できそうなものが、本作ではその使用用途の殆どが、「決闘」つまりは「偽物の戦闘」で固められてしまった為、「殺し合いの道具」としての側面が例外的なものとして映らざるを得ない状態になっており、当然それに対抗するスレッタの「MSは医療で人を救う」という発言もまた空疎な印象を抱かせるものになってしまいました。

「医療」としてのガンドフォーマット活用についても、現状未だ開発段階でこれといった進展らしいものを見せている状態でもない上に、ミオリネもスレッタも「皆が兵器で儲けるのに消極的だから」という理由で医療の道にシフトしているだけで、特別誰かを救おう誰かに喜んでもらおうという強い意志は感じられず(ギリギリ労働中に体の一部を欠損する故郷の人達の事を思ってみたいな話が出てきましたが、それも技術をどう生かすか思案していた時にふと思いついたレベルにしか見えず)、それっぽい発言にそれっぽい返答を返しているだけという、空疎な印象を抱いてしまいました。

 

で、そもそもスレッタは前回人をミンチにして笑顔で血だまりの中にたたずんでいた訳で、そんなお人がいきなり「ガンダムは人殺しの道具じゃない、人を救うMSになるんだ。」と言い切られても、こっちは反応に困ってしまいます。

ミオリネに「人殺し」とドン引きされたことがショックだったのかもしれませんが、お母さんからは「あなたは正しい」とお墨付きをもらい、ニカに対してもそんなお母さんを「自分を後押ししてくれる魔法使い」と敬意を表明したりと、親友から否定された「人殺し」を、正当な物として認識し直していた筈で、そんな彼女が今更MSの暴力装置としての一面を否定するのは本当に意味が分からないです。

 

また今回、交信中の所を学友に見られたニカの葛藤がメインの話だったようですが、彼女の背負っている者の重さも内面に関する描写も薄い為、突然スポットを当てられて無理矢理ドラマの牽引役にされた印象が強く、彼女の心情に十分感情移入が出来ませんでした。

見た目は可愛いですし画面に映る分にはそこそこ目の保養にはなるとは思いますが、スレッタが「大切」と呼ぶほど友達としての存在感を発揮していたようにも思えないし、物語の登場人物としてはなんとも中途半端な存在だなあという感じです。百歩譲って、楽しみにしていた学校(会社)生活を形作る部品として「大切」なだけというか。

 

テロリストの振る舞いもザルいなあと思っちゃいました。

機密保持のために裏切り者は〇ろす!みたいなノリでしたが、その方法が「MSで踏んづけて圧殺する」というのはどうなんでしょうね。さ〇害の痕跡処理だって面倒でしょうし、第一あんな馬鹿デカイ金属の塊が格納庫内でどかどか暴れたら、物音で誰か来るでしょうに。現にスレッタが平然と入って来ていた訳でしょ。

「外部に口外している可能性があるからヤる」という理由も良く分からなくて、自分たちの行いが外部に漏れてるならそれはもうニカ達を殺めても意味がない訳で、それなら口外していた人間を生かして利用するとかした方が未だ対処のしようがありそうだけどな。誰に話したかとか、情報を取り消させるとか、何かしら出来そうだと思うけどな。

 

とまあ、こんな感じで相変わらず文句タラタラの感想文となりましたが、ミオリネの脚に対するスタッフの拘りがどこまで突き詰められるのか確認したいので、頑張って追いかけてみようと思います。

てか、前回あんな引きで終わっておいて、スレッタとミオリネの離別にこれといったドラマチックな仕掛けもなく、ミオリネが割とスレッタを受け入れる気有りっていうのも肩透かしなんだよなあ。尺の都合で出番が少ないだけというのもなんだかなあと思ってしまいますが、なんだかんだ一番デカいのは、丈の長いスカートのせいで脚が堪能できないことかなあ。本筋がアレなんだからせめてもっとサービスしなさいよ。